--SaaSの動向をどう見ていますか?
少しずつ受け入れられてきていると思います。最初のSaaSはHotmailで、ここ数年、CRMやERPなどの業務アプリケーションで開拓が進んでいます。SaaSはホットな分野だと思います。
SaaSのメリットは非常にわかりやすいので、最初にあるアプリケーションを導入してメリットを体感すれば、次々とSaaSにマイグレーションするのではないでしょうか?
SaaSは必ず訪れるシフトで、時間の問題だと思います。5 - 10年後、そう遠くないうちに、端末はそれほど重要ではなくなるでしょう。あらゆるサービスがインターネット経由で配信され、端末の処理能力などは大きな問題ではなくなってくると思います。端末はインターネットに接続するための手段に過ぎなくなるでしょう。PCに数千ドル払っている現在が信じられないような時代がくると思います。
--ライバルはどこですか? 米Googleはライバルになるのでしょうか?
Googleは大きな意味ではライバルでしょう。ですが、Googleだけではありません。どこも最終的にはオンラインに移行するからです。
狭い意味では、競合しません。まず、オンラインサービスという市場は巨大で、われわれは日々ユーザーを増やしています。次に、サービスが異なります。
我々はオープンソース企業で、SapoDesk.orgとしてソフトウェアコミュニティを持っています。Desktoptwoのアプリケーションをここで解放し、開発者はだれでも自由にアプリケーションを変更できます。たとえばGoogleの「Gmail」の場合、GmailにバグがあったとしてもGoogleが修正するまでユーザーは待つしかありません。Desktoptwoは、ユーザーが協力することで、さらによい環境にできます。現在、開発者コミュニティに1220人強の開発者がおり、この数は日々増加しています。
--クラウドコンピューティングモデルで、セキュリティは懸念事項になると思いますか?
現在のウイルスなどマルウェアはローカルを狙ったものです。SaaSモデルになると、攻撃がサーバに向かうか? -- その可能性は否定できません。ですが、攻撃を受けているとわかれば、ポートを閉じればよいでしょう。
--現在、注目していることは?
将来のSOAの進化に期待しています。すべてのコードがあり、それを利用できる完全なSOA時代になれば、基本的なスキルと知識があれば、だれもがWebアプリケーションを構築できる。Webアプリケーションが次々と生まれてくる。
我々はフロントエンドでビジネスをしており、開発者とデザイナーの両方と接点があります。ビジネスモデルとしては、我々はここでプラットフォームやサポート、専門知識を提供することになります。