Sapotek CEOのJoshua D. Rand氏 |
SaaSとWeb2.0アプリケーションという2つの技術トレンドを活用して、オンラインデスクトップサービス「Desktoptwo」を提供する注目のベンチャー企業が米Sapotekだ。Webブラウザから自分のデスクトップ環境にアクセスするクラウドコンピューティングモデルを大きく推進するアプリケーションとして注目されている分野である。
インターネットバブルが崩壊する前にこのニーズを見抜いていたという同社の社長兼CEO、Joshua D. Rand氏にオンラインデスクトップサービス、SaaS、SOAについて話を聞いた。
--御社の製品、「Desktoptwo」について教えてください。
ひとことでいうなら、オンラインデスクトップです。Webに自分のコンピュータがある感覚です。
サービスはサーバ側にあり、Webブラウザからすべてのアプリケーションにアクセスします。ユーザー名とパスワードを入れてログオンすると、Webブラウザが自分のコンピュータとなります。新しいアプリケーションを動かすときも、同じWebブラウザの中で動くので、これまでのコンピュータとまったく同じ感覚で使えます。ドラッグ&ドロップなど、ローカルで行っていることがすべてできます。
サービスを集めただけのWebフロントページとは異なり、我々の場合、アプリケーションは同一のプラットフォーム上に構築されているので、アプリケーションどうしの連携が可能です。コラボレーションや共有機能もあります。
使い方はユーザーによりさまざまですが、ユーザーの多くは、ドキュメント、写真、音楽などあらゆる種類のファイルを使っているようです。
英語版のDesktoptwoとスペイン語版の「Computadora.de」(ドイツのドメインだが、"Computadora de~(人名)"で、"~(人名)のコンピュータ"を意味するため)があり、ストレージは1GBまで無料、オプションとして50GBまで利用可能です。
口コミベースで広まり、現在、アクティブユーザーは約22万5,000人となりました。
データセンターは米テキサスに設置しています。非常に拡張性に富むシステムで、ユーザー数の増加に問題なく対応できます。昨年秋時点では、5ノードで17万ユーザーに対応していました。