スマートフォン向けの「デバイスマネージャ」のようなサービス

最近では、スマートフォン(高機能な携帯電話)に独自の業務用ソフトウェアを搭載し、"手のひらサイズのパソコン"のように使うケースも増えてきている。KCS Motionでは、ビジネス向けのスマートフォンとしてすでに海外などで広く利用されているNokia E61向けのサービスを新たに開始する。

「高価な端末(スマートフォン)を購入したからには、それを当然ながら管理しなければならない。KCS Motionでは、近々、こうしたスマートフォンを管理するためのサービスの提供を始めます。具体的には、スマートフォンにどのようなOSやアプリケーションソフトウェアが搭載されているかが把握できる、サーバやパソコンでいうと『デバイスマネージャ』のようなサービスです。NokiaのE61から対応していきます。兼松コミュニケーションズはE61のディストリビュータになっているので、キャリアとの契約手続きはもちろん、システム構築やソフトウェア開発、サポートなども一括して引き受けています。」(西牧氏)

新サービスでは、ソフトウェアのインストールやアンインストール、データの削除や、誤って削除してしまったデータの復旧なども行える。兼松コミュニケーションズはもともと、米Novellの「NetWare」(ネットワーク向けのOS)などを扱う兼松グループの情報システム部門だった。この"スマートフォンに搭載されているソフトウェアをネットワーク経由で一括管理する"という新サービスは、まさに"サーバやパソコンに搭載されているソフトウェアをネットワーク経由で管理する"という技術を応用したもので、兼松コミュニケーションズのもつノウハウが生かされている。

また、顧客の立場からいえば回線の契約から開発、サポートまで一括している(つまり窓口が1つである)というのは嬉しい。

そのほか、西牧氏はキャリアの一次代理店ならではの強みについて、こう述べる。「兼松コミュニケーションズは、各キャリアの一次代理店です。そのため、携帯電話を紛失してしまったような場合には、すぐに回線をストップすることもできるし、ストップした回線をまたすぐに使えるようにすることもできる。これが一次代理店ならではの強みです。」(西牧氏)