--法人分野では、今後どのような製品を提供する予定ですか?

現在開発を進めているのは、「Secure Virtual Workspace」(仮名称)で、Check Pointと協業しています。ドライブに完全な企業のシステム環境を格納し、あらゆるホストで起動できるというものです。オフラインでもオンラインでも利用できます。

エンドユーザーはPCにプラグインすると、ドライブ内部で仮想化された作業環境をホストPC上に再現し、OS、電子メールや企業のアプリケーションなどを利用できます。データはすべてドライブに格納されます。Windowsベースであれば、どのPCでも利用できます。自宅のPC、インターネットカフェ、友人のPCなどから、職場と同じ環境にアクセスできます。

どんな種類のアプリケーションも仮想化でき、ユーザーはホストPCとは関係なくアプリケーションを動かせます。ここでいう仮想化とは、エンドユーザーから見たバーチャルな作業環境という意味で、ホストPC内に安全なシールドを構築するイメージです。ホストPCとは隔離されており、ホストPCがマルウェアに感染していたとしてもシールドには影響を与えません。

長所は、ホストPCのOSをドライブ経由で起動しているのではないという点です。これには、2つの理由があります。現在の技術では、ドライブから起動させると時間がかかります。OSのライセンスも必要です。

「Secure Virtual Workspace」をプラグインすると、ログオン画面が表示される

「Secure Virtual Workspace」のシールドでExcelを起動させたところ

ドライブの容量は1 - 8GBまでで、16GBも用意します。