デモンストレーションでは、高田氏自身が普段利用しているというノートパソコン上でもHyper-Vが利用できる様子を公開。「ノートパソコンの場合、移動時などにスリープが使えないと不便です。Windows Serverのみではスリープがサポートされませんから、Windows Vistaとのデュアルブート環境を構築し、仮想マシン用に別のハードディスクを用意するというのがオススメの構成です」とTipsも披露した。

Hyper-Vのインストールから、仮想OSイメージの作り方や実際に利用する場合には、各OSごとにCPUの最大使用量を設定することで、同一の物理サーバ上にある他の仮想OSの利用状態によって、別の仮想OSの動作が阻害されることはないことなどのデモンストレーションも行われたが、基本的にはウィザードに従って進め、いくつかの項目を選択するだけで済むことをアピール。「4月に入社した新人のSEさんでも使っていただけるはずです」と簡単さを強調した。

平常時の安定稼動のための冗長化構成の手法や、計画外停止時に備えた設定として、Quick Migrationの利用も紹介された。

冗長化構成

計画外停止時の動作

Quick Migration導入の流れ

サイジングに関しては、現時点で公開されているものはなくあくまでも目安であると注釈した上で、「各仮想マシンにて必要となるハードウェアリソースを積み上げ、マシンのトータル80%を超えないように構成する」ことを意識し、「ホストOSはGUIを持たない軽量で最小構成のOSであるServer Coreを利用し、NICはホストOS管理用と仮想OS用の最低2つは用意すること」を推奨構成とした。

サイジングの目安と推奨構成

高いパフォーマンスを出すための構成例