YSlowを使って簡単な調整を実施する方法を紹介したが、ここに紹介した方法だけでも結構効果がある。これまで一度もパフォーマンスチェックをしたことがないなら一度はYSlowを使ってページのパフォーマンスを計測し、改善に取り組んでみることをお薦めする。YSlowは実によくできたツールだ。同ツールを使って状況を分析し、簡単な調整を加えるだけでもそれなりに効果がある。
もうひとつ興味深いのはCSS Sprite Generatorだ。1つの画像に統合するためHTTPリクエストの回数を抑えられる。どれだけ効果があるか不透明だったが、YSlowで測定してみるとキャッシュされる前のリクエスト回数が抑えられており(そのように作り替えたのだからあたりまえだが)、効果が実感できていい感じだ。
表示するHTMLやCSS、JavaScriptをすべて変更するのが難しいとしても、HTTPd Serverの方の設定を調整するだけでそれなりの効果が得られる。デフォルト設定のまま運用しているなら、ここで紹介した方法を検討してみてほしい。JavaScriptやCSSの縮小化を実施するYUI Compressorもかなり有益なツールなので、YSlowと一緒に採用を検討してみてほしい。