これからのC&C - C&Cが実現する30年後の社会
続いて「これからのC&C イノベーション」と題したパネルディスカッションが行われた。NEC執行役員で中央研究所所長の國尾武光氏をモデレーターとし、各方面における専門家4名がパネリストとして参加。"C&C"が実現する30年後の社会について意見交換を行った。
この中でトヨタ自動車技監の渡邉浩之氏は「未来は"自動車"から"自働車"になるだろう」と述べ、将来の自動車はロボット化していくことを予言した。また、東京大学大学院教授の江崎浩氏は「技術の方向性はドラえもん。ドラえもんがやりたかったことを、違った形でやればよい」とC&Cの未来の方向性を語った。
一方、「10年、30年後は技術よりも社会が重要。技術のイノベーションと社会のイノベーションが30年後に一致してほしい」(慶應義塾大学大学院教授の金子郁容氏)、「従来のC&Cは"システム化"と"デジタル化"に力を入れてきた。しかしこれから重要になるのは"共生化"と"知能化"。生活者を主権にしたオープンな共創システムを構築していかなければならない。それを実現するのがC&Cのこれからの役割だ」(NEC C&Cイノベーション研究所所長の山田敬嗣氏)など、これからのC&Cは社会と技術の融合を目的とした革新が必要だという意見も出された。