バイクにまたがって登場したイアン・マクドナルド氏 |
ヒューストン氏の講演の後、短いビデオが上映された。イアン・マクドナルドがバイクや飛行機であちこちに出かけ、Windows Server 2008のβ3のCD-ROMをばらまいて回る、という内容。予想通り、同氏はバイクにまたがってステージに登場、ビデオと現実をつなげる演出で、Windows Server 2008 β3の情報を携えてきた、というイメージを鮮明に印象づけた。
まず同氏は「ITインフラの最適化」の進捗を"Basic""Standardized""Rationalized""Dynamic"の4段階に整理した。"Basic"では「ITはコストセンターである」が、最終段階の"Dynamic"では「ITは戦略的な資産である」と変わる。ITを、効率化のためのツールから、企業の競争のための武器にしていく、ということだ。そして、さらにこの4段階の進化を「コア・インフラストラクチャ」「アプリケーション・プラットフォーム」「ビジネス・プロダクティビティ」の3つの領域すべてで展開するという戦略を示した。これは、それぞれWindows Server 2008、SQL Server 2008、VisualStudio 2008と対応すると考えられ、この3製品のリリースが同社にとっていかに戦略的に重要かを示していると見ることができるだろう。
マクドナルド氏は、ITインフラの最適化ステップを4つに分けて説明。さらに、それらを「コア・インフラストラクチャ」「アプリケーション・プラットフォーム」「ビジネス・プロダクティビティ」の3領域すべてで支援していくことを明らかにした |
続いて同氏は「仮想化と統合」「プロセス主導、モデル主導」「サービスの実現」「ユーザー視点」の4つのテーマを示し、それぞれを製品のデモンストレーションを交えながら紹介していった。Windows Server 2008を始め、リリースを控えた3製品はそれぞれβテストが進行中であり、さすがにこのタイミングで初公開となる情報は特になく、その意味では意外性には欠けるものだったが、まもなくリリースされる最新環境からどのようなメリットを得られるのかを手際よくまとめたプレゼンテーションとして有益だったように思われる。