--ブログへの広告配信が今後のネット広告のカギのひとつだと思いますが、具体的にはどのような展開があるのでしょうか?

ブログへの広告配信は、ブログページに広告のエリアを設け、ローテーションバナーを表示させるというのがこれまで主流の手法でした。それに対して、行動ターゲティング広告では、サイト訪問者の行動を把握しておき、ブログサイトに訪問した際に、ブログのコンテンツとは関係なしに、行動分析で得られた嗜好性に合わせて広告を出すというやり方です。

分析の方法は、例えば直前のサイトの訪問履歴と検索キーワードの両方から、訪問者が最近関心のある事象を割り出します。そして、その広告を配信する先がブログなのです。一般にブログというのは、仕掛けだけを仕込んで使い方は自由で、そこに嗜好性やテーマ性が存在しません。そこになんとかして嗜好性やテーマ性を作り込もうとするのが行動ターゲティングであり、ブログの中身に手を加えるのではなく、閲覧者の行動を捉えれば、ある程度の趣味嗜好がわかってくるというアプローチ手段です。

一方、ブログへのもうひとつの広告配信の手法は、実際にBIGLOBEトラベルでも行っているような、観光地の情報を我々から提供して、その情報に対してユーザーが書き込みを加えていく、いわゆる"クチコミサイト"的なやり方です。呼び方が違っても両方とも一種のCGMであり、そこに起きた大量の書き込みにより、閲覧者もその100倍ぐらいに広がり、さらにテーマが設定されており、特定業界の人にとっては、非常に有効な広告スペースになるわけです。

--今回、ニフティと@NetHomeと共同で行動ターゲティング広告をサービス展開するいきさつは?