アラカワ氏はForefrontおよびSystem Centerの機能や企業へのインパクトなどについて触れ、「多くのユーザーがセキュリティと運用管理で頭をかかえている。ForefrontとSystem Centerによって、共通のマネジメントインフラとプラットフォームを実現し、生産性の向上、運用の簡略化、システムの統合を達成できる」とした。

米Microsoft セキュリティプロダクトマーケティング担当シニアディレクター マーガレット・アラカワ氏

生産性の向上は、運用の自動化、ナレッジの活用、多層防御などによって実現。Forefront Security for Exchangeを導入したユーザー企業の例を示し、電子メールインフラの停止時間が20~30%削減、マルチスキャンエンジンでウイルス感染が1件も発生していないという事例を紹介した。

運用の簡略化では、ポリシーやタスクベースの管理画面、予防的なトラブル防止、可視化されたセキュリティと、グラフィカルなシステム管理レポートを提供。これらを実現するSystem Center Operations Manager 2007による管理によって、IT管理コストを45%削減することができた導入事例が示された。

システムの統合では、Active Directotyの活用や、サーバー負荷の分散、アプリケーション統合とともに、これらを共通の運用管理インフラで実現する強みを示した。System Center Operations Manager 2007を導入したユーザーにおいて、発生したアラートの意味とその関連を管理者が即座に理解し、対策を行える仕組みとなったことで、システム統合の価値が増大した例も紹介された。

共通の運用管理基盤により、生産性の向上、運用の簡略化、システムの統合を実現する

また、日本のユーザーの例として、読売旅行、持田製薬をあげ、Vista環境やExcahnge環境におけるセキュリティ管理の実際などを示した。

読売旅行はクライアントPCのWindows Vista移行に伴い、ForefForeront Client Securityの導入を決定、全社展開も検討しているという

持田製薬はExchange Server 2007の導入に伴い、Forefront Security for Exchangeの導入を決定。System Center Operations ManagerとForefront Client Securityによるクライアント管理も検討しているという

講演では、Forefront Client SecurityおよびSystem Center Essentialsによるデモストレーションが行われ、ウイルス対策、セキュリティからシステム管理までの一元監視、アクセスログ監査、ソフトウェアのメータリングなどの事例を紹介。統合利用のメリットなどを訴えていた。