Journlerに搭載された異色の検索ツールとして「Lexicon(用語集)」が用意されている。Lexiconは、Journlerで作成されたエントリの中から単語を自動で抽出して、専門書の巻末にあるような用語集・索引のようなものを作成してくれるツールだ。

これが案外面白い。特に英語の場合は、単語の区切りが明確だからより使い勝手は高そうだ。日本語の場合、特にひらがなの区切りで謎を感じる部分もあるが、日本語もきちんと抽出されるので、自分が使ってきた言葉が一覧できるのが楽しい。

「コンシューマ」と「コンシューマー」、「ユーザー」と「ユーザ」といった表記揺れまできちんと区別されていて、語句の統一にも役立ちそう。自分のLexiconをざっと見た限りは、「ゴミ箱」「プライバシー権」「一眼レフ」といった「かな+漢字」も単語として認識され、想像以上に「使える」印象。

単語は一覧から選択するか検索ボックスから検索して探す。単語をクリックすると、Finderのように下の階層が表示され、該当する単語が含まれるエントリの一覧が表示され、いずれかのエントリをクリックすると、該当する単語がハイライトされた状態で、そのエントリの本文が表示される。

エントリの本文が表示されると、さらにそのエントリ内に含まれる単語が一覧表示され、またその一覧から別の単語をクリックすると、その単語が含まれるエントリが一覧表示され、いずれかのエントリを選択すると、またそのエントリに含まれる単語が一覧表示され……と次々と「単語」をキーにしてエントリが無限につながっていく。

Lexiconウィンドウ。最上部のA~Zまでの索引があるが、この辺は日本語非対応。ただし、日本語はきちんと抽出される。「一眼レフ」という単語をクリックしたところ、該当するエントリが30あることが分かり、エントリの一覧から1つを選ぶと、「一眼レフ」が最初に登場する個所が表示された。さらにこのエントリの中に含まれる単語が表示されている

エントリの本文を表示して、探したい別の単語があれば、その単語を選択して右クリックし、「All documents with Term (この単語を含むすべてのドキュメント)」を選択すると、その単語を含むエントリの一覧が直接右クリックメニューに表示される。

この右クリックメニューは、Lexiconウィンドウではなく、Journlerメインウィンドウ上でも利用でき、右クリックメニューから該当する単語を含むエントリを探し出すことができる。

右クリックメニューから直接検索できる。エントリだけでなく、リンクを挿入したPDFやWebアーカイブ、メールなどのテキストデータからも内容を検索してくれる