最後に、質疑応答の時間が設けられた。先に述べたように参加者たちは積極的で、多くの質問が行われた。その中でも特に興味深いと思えた質問とその答えをピックアップした。

Q. Apolloランタイムを普及させるための戦略があれば教えてほしい

A. 現時点で多くは語れないが、Apolloランタイムをアプリケーションとは別に配布するという現在の体制以外にも、アプリケーションにApolloランタイムのインストーラを同梱して配布できるような技術/体制作りなども考えている

Q. (WindowsにおけるDLLの呼び出しなどの)ネイティブAPIを提供する予定は?

A. バージョン1.0ではサポートしない。今後の検討課題だ

Q. ローカルマシンに違うバージョンのランタイムを複数インストールすることは可能か

A. 可能だ。アプリケーションに特定のバージョンのランタイムを紐付けることもできる

Q. ファイルI/Oに関するセキュリティについて教えてほしい

A. OSのセキュリティモデルに依存する。アプリケーション自体の信頼性は、信頼できるソースから提供されたものかどうか、ユーザに注意を払わせることで確認する

こうして、「Apollo mini Camp@Tokyo」は活況のうちに幕を閉じた。なお、残念ながら今回参加できなかった方々にも朗報がある。

Apolloデベロッパー/クリエーターのための技術イベント「Adobe Apollo Developers Night」が7月10日に開催されることが決定した(参加費用3,000円、定員600名)。Apolloを使ったデモバトルなどが予定されている。こちらのサイトで参加者を募集しているので、Apolloを使うと何ができるのか、Apolloの最新情報などについて興味をお持ちの方は急いで申し込んでほしい。