/usr/X11R6/から/usr/local/への移行

X.Org 7.2.0と関連してだが、今後、/usr/X11R6/へのインストールは行われず、すべて/usr/local/へのインストールへと統合される。/usr/X11R6/は、/usr/local/へのシンボリックリンクとなるため、パスをハードコーティングしている商用アプリケーション(バイナリ提供)も従来どおり動作するが、新しくコンパイルされるアプリケーションは/usr/local/へとインストール先自体が変更されることになる。

いくつかのパスは単純に/usr/X11R6/以下から/usr/loca/への変更とはならないため注意してほしい。/usr/ports/Tools/scripts/mergebase.shに/usr/X11R6/から/usr/loca/へ移行するためのスクリプトが用意されているので参考にするとよいだろう。

GCC 4.2への移行、Python 2.5への移行、4.xのサポート終了

FreeBSDベースシステムがGCC 4.2へ移行するのに伴って、Ports Collectionsにおいてビルドに使われるコンパイラもGCC 4.2へ移行することになる。このため、Ports CollectionのアプリケーションもGCC 4.2で問題がないかの対応作業が行われてきた。

またデフォルトのPythonを2.4系から2.5系で移行する作業も進められている。なおFreeBSD 4.x系のサポートについてはすでに終了しているので、4系を使っている場合は早期に6系以降への移行を実施されたい。

Ports Coolectionsメカニズムの改善

新規登録されるportの数は増え続けており、これまでの傾向から今後も増え続けることが予想される。portの増加やアプリケーション管理の問題、既存のアプリケーションの変更に伴う変更など、Portsインフラストラクチャやメカニズムの改善が必要だ。

こうした点に関しては、Google SoCに採用されたプロジェクトにPorts Collectionsに関するものがあり、今後の進展が期待される。 採用されたプロジェクトは次のとおり。

  • Unified ports / package system database backend - 統合ports/packagesシステムデータベースバックエンドの開発
  • Parallelization of the Ports Collection - Ports Collectionの並列化
  • Improve the FreeBSD Ports Collection Infrastructure - Ports Collectionインフラストラクチャの改善

今夏の成果発表が期待されるところだ。