続く2つの製品はいずれもロボットだ。1つめはWowWee Roboticsによるマルチメディアロボット「RS Media」。RS Mediaは小型の人型ロボットで、リモコンで操作できるほか、ボディに取り付けられたLCDディスプレイによって動画の再生やJavaで作られたミニゲームなどが可能となっている。さらにJavaプログラムによってすべてのモータにアクセスできるため、自分で動きをプログラミングすることもできる。パビリオンや会場ロビーでも展示即売が実施されており、参加者の注目を集めていた。

音楽に合わせて愉快に踊るRT Mediaたち

もう1つはパンタグラフ型のアームを持つ産業ロボットである。リアルタイムJavaによりきわめて高速で精密な動作が可能であり、デモではペンを持たせてGosling氏の顔の輪郭を描いた。このデモはパビリオンでも行われており、開発チームはGosling氏より「Demo Hero Award」を贈られた。

ペンを持ってGosling氏の顔を描く産業ロボット

次に登場したのは自律型の小型潜水艇「S.O.N.I.A. AUV(Autonomous Underwater Vehicle)」。LinuxとJava SEを搭載しており、同セッションでは紹介だけだったが、パビリオンでは実際に巨大な水槽に入った状態で展示されていた。

小型潜水艇SONIA AUV

水中の次は空だ。最後に紹介されたのはPerrone Robotic社によるリアルタイムJavaで制御された遠隔操作型の小型ヘリコプター。このヘリコプターにはセンサーが搭載されており、それによって飛行場所の地形の3Dマップを作成することができる。デモでは仰向けになったPaul Perrone CEOとGosling氏の上空を飛行したが、2人がいることも含めて正確にモデリングしていた。

Gosling氏らの上空を飛ぶ小型ヘリコプター

地形の凹凸を正確にモデリングしている

最終日のGeneral SessionはメインスピーカーであるGosling氏がプレゼンターになる形であったが、実にバラエティに富んだ製品が次々と登場し、Javaで実現できることの幅の広さを実感させてくれた。まさしくJavaOneならではといった盛り上がりであり、セッション終了後もステージ前には人だかりができていたのが印象的だった。