Fluxboxを選択する最大のメリットは何と言ってもその軽さとシンプルさだろう。現在X Window System環境で使用されているウィンドウマネージャとしては、その機能の豊富さからGNOMEとKDEが圧倒的な人気を誇っている。Fluxboxはそういった高機能なウィンドウマネージャから離れて、一定の使いやすさを保ったまま、デスクトップをよりシンプルにしたいという人に向いている。
このように機能の豊富さという面では他のウィンドウマネージャに及ばない部分があるかもしれないが、それでもFluxboxの大きな特徴であるタブ機能に関しては、一度試してみる価値がある。このタブ機能のためにGNOMEやKDEと組み合わせるという選択肢もアリではないだろうか。
Fluxboxは現在バージョン1.0rc3までリリースされており、1.0の正式リリースに向けてバグフィックスやドキュメントの作成、翻訳作業などが進められているという。正式リリースの時期は明らかにされていないがすでに高いレベルでの完成度を誇っており、実用レベルに達していると言っていいだろう。