FluxboxはX Window Systmem上で動作するウィンドウマネージャの一種で、軽量ウィンドウマネージャとして定評のあったBlackboxから派生して開発された。FluxboxのコンセプトはBlackboxのそれを継承しており、とにかく軽量でメモリ使用量が少なく、できる限りシンプルなウィンドウ環境を目指している。シンプルとは言っても、後述するタブやslitなどの機能によって一定以上のユーザビリティが保たれている点は見逃せない。
Fluxboxの持つ代表的な機能を以下に挙げる。
- タブによるウィンドウのグループ化
- 設定ファイルによるタブ/ウィンドウの自動グループ化
- slitによるドックアプリケーションの使用
- slit内のドックアプリケーションの順序付け
- slitを覆い隠す形でのウィンドウの最大化
- マウスホイールのスクロールによるワークスペースの移動
- 拡張ウィンドウマネージャヒント(EWMH)のサポート
- GNOME/GNOME2/KDEのサポート
- UTF-8のサポート
FluxboxはBlackbox 0.61.1のコードを元にして開発されているため、Blackboxとは設定ファイルやデスクトップテーマなどで共有できる部分も多い(なおBlackboxの最新版は0.70.1で、これは2005年11月より更新されていない)。特にBlackbox用のデスクトップテーマはさまざまなサイトで公開されているので要チェックだ。それでは、実際にFluxboxを使用してみた様子を紹介しよう。