第13世代CoreとGeForce RTX 3070を搭載
フルタワー型のG-Tuneは、CPUやグラフィックス、メモリ容量などが異なる複数のモデルがラインアップされている。今回試した「G-Tune PP-Z」は、そのなかでは比較的手頃なモデルで、CPUが第13世代Core i7-13700KF、グラフィックスがGeForce RTX 3070、メモリ容量が32GB、ストレージが1TBのM.2 SSD(NVMe Gen4×4)という構成だった。
そのうちCore i7-13700KFはPコアと呼ばれる性能を重視したコアを8つ、省電力で高効率なEコアを8つ、合計16コア搭載したプロセッサーで、スレッド数は24となっている。動作周波数はPコアが最大5.4GHz、Eコアが最大4.20GHzと非常に高い。GeForce RTX 3070はアッパーミドルクラスのグラフィックスで、比較的リーズナブルにもかかわらず高い性能を持っておりコスパがよいのが特徴。
フルHDやWQHD(2,560×1,440)でゲームを楽しむには十分な性能と考えられるが、どのくらいのパフォーマンスなのだろうか。そこで今回は、その性能をチェックするため「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 29466pts |
CPU(シングルコア) | 2123pts |
前世代のCore i7-12700KFと比較するとマルチコアで3割ほど、シングルコアで1割ほどスコアがアップしている。飛躍的な性能向上と言っても過言ではないだろう。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
PCMARK 10 | |
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総合スコア | 8999 |
Essentials | 11906 |
Productivity | 10759 |
Digital Content Creation | 15436 |
快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、本製品はいずれも大きく超えている。
ベンチマーク実行時のCPU温度とGPU温度は、3Dレンダリングなどのパフォーマンスを示すRendering and Visualizationのときが最高で、それぞれ瞬間的に75℃と60℃前後を記録した。それ以外は、CPU温度が40~60℃程度、GPU温度が35~40℃程度と低めの温度で安定して動作していた。
次に、グラフィック性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMARK Time Spy | |
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Time Spy score | 13867 |
Graphic score | 13188 |
CPU score | 19583 |
3DMARK Time Spy Extreme | |
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Time Spy score | 6853 |
Graphic score | 6505 |
CPU score | 9839 |
3DMARK Fire Strike | |
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Fire Strike score | 32425 |
Graphic score | 34022 |
Physics score | 46240 |
Combined score | 18012 |
3DMARK Fire Strike Extreme | |
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Fire Strike score | 16401 |
Graphic score | 16540 |
Physics score | 45820 |
Combined score | 8097 |
3DMARK Fire Strike Ultra | |
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Fire Strike score | 8627 |
Graphic score | 8367 |
Physics score | 45992 |
Combined score | 4347 |
このうちWQHD解像度のベンチマークテストを見てみると、DirectX 12ベースのTime Spyでグラフィックススコアが13000以上、DirectX 11ベースのFire Strike Extremeが16000以上となっている。ある程度重いゲームでも、WQHDくらいまでなら高リフレッシュレートでプレイできるスコアだ。人気バトルロイヤルゲームのApex LegendsやBattlefield Vなら125以上のフレームレートが出せる判定だった。ゲームをしながら実況配信するような場合も快適に行えるはずだ。
最後に「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には1TBのSSD(PCIe Gen4×4)が搭載されていたが、その高速さがわかる結果になった。なお、BTOオプションでは同じPCIe Gen4×4でもより高速な転送速度を実現したSAMSUNG PM9A1を選択することもできる。リード最大6700MB/sと倍近い速度なので、ゲームのロード時間などを少しでも短くしたい場合は検討してみるといいだろう。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 3623.64 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 3467.21 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 2273.12 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 3474.16 |
4K Q32T1 ランダムリード | 669.32 |
4K Q32T1 ランダムライト | 583.41 |
4K Q1T1 ランダムリード | 71.45 |
4K Q1T1 ランダムライト | 364.98 |
洗練されたフルタワー型PCケースに最新世代のCoreプロセッサーや高性能グラフィックスカード搭載した「G-Tune PP-Z」。直販サイトでは359,800円(税込)~という価格で販売されているが、その実力を考えるコストパフォーマンスはかなりよいと言える。直販サイトでは、ほかにも8K解像度で人気ゲームを楽しめるGeForce RTX 4090を搭載した「G-Tune XP-Z」などが用意されているので併せて検討してみてはいかがだろうか。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | G-Tune PP-Z |
ディスプレイ | - |
CPU | Intel Core i7-13700KF プロセッサー |
メモリ | 32GB DDR5-4800 |
M.2 SSD | 1TB(NVMe Gen4×4) |
チップセット | Intel Z790チップセット |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(スロットイン) |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
インタフェース | DisplayPort×3、HDMI×1、USB2.0×4、USB 3.0 Type-A×6、USB 3.2 Type-C×1、LAN(2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、マイク入力/モノラル×2、ヘッドホン出力×1、ラインイン×1、ラインアウト×1、リアスピーカー×1、センター・サブウーファー×1、SPDIF/オプティカル/角型×1 |
サイズ | 約W215×D490×H481mm(突起物含む:約W220×D490×H501mm) |
重量 | 約16.9kg |
価格 | 359,800円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/11/20(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
[PR]提供:マウスコンピューター