ベンチマークで性能をチェック

ここからは一番気になるであろう性能のチェックに移りたい。本機はユーティリティの「CONTROL CENTER 3.0」にPower Modesとして省電力、静音、エンターテイメント、パフォーマンスと4つの動作モードを用意しているが、今回はすべて「パフォーマンス」に設定してテストを実行した。まずは、「PCMark 10 」「3DMark」「CrystalDiskMark 8.0.4b」の結果から見ていこう。

  • ユーティリティ「CONTROL CENTER 3.0」での動作設定は「パフォーマンス」にしてテストを実行した

  • 「PCMark 10」の結果

  • 「3DMark FireStrike」の結果

  • 「3DMark TimeSpy」の結果

  • ストレージの「CrystalDiskMark 8.0.4b」の結果

「PCMark 10」は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動のEssentialsで4100以上、表計算/文書作成のProductivityで4500以上、写真や映像編集のDigital Content Creationで3450以上が快適度の目安となっているが、本機はすべてを大幅に上回っている。写真や動画編集などクリエイティブな用途にも使える性能がある。

「3DMark」も十分高いスコアだ。また、NVMe SSDは「CrystalDiskMark 8.0.4b」でシーケンシャルリードが3000MB/s超えと十分高速といえる結果。ゲームのロード時間に不満を感じることはないだろう。

次は実際のゲームのベンチを紹介していきたい。ここではバトルロイヤルゲームの定番「フォートナイト」と根強い人気のFPS「Apex Legends」、レースゲームの「Forza Horizon 5」、リアルタイムレイトレーシング(DXR)対応タイトルとしてオープンワールドRPGの「サイバーパンク2077」でテストを行った。解像度はすべてフルHDで測定している。

  • 「Apex Legends」のベンチマーク結果

「Apex Legends」はベンチマークモードが用意されていないため、トレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。最高画質設定でも平均115.8fpsと高いフレームレートを出しており、画質を中程度まで落とせば、最小(1%)が144fps以上となり、144Hzのリフレッシュレートを十分いかせるだけのフレームレートに到達できる。

  • 「フォートナイト」のベンチマーク結果

続いて「フォートナイト」は、マップ「TILED TOWER BENCHMARK」におけるフレームレートを「CapFrameX」で測定した。最高画質設定でも平均87.8fpsが出ているが、フレームレートを重視しながら描画の粗さを抑え、敵の発見しやすさも確保する「画質"低"+3D解像度100%+描画距離"遠い"」設定なら最小(1%)でも158.7fpsを出せる。

  • 「Forza Horizon 5」のベンチマーク結果

オープンワールドレースゲームの「Forza Horizon 5」は、ゲーム内のベンチマーク機能でフレームレートを測定した。シビアな撃ち合いがあるようなゲームではないので、快適なプレイの目安を平均60fpsとすると、最高画質のエクストリーム設定ではわずかに到達できない。画質をワンランク下の最高設定にすれば平均77fpsを出せる。最高設定でも「Forza Horizon 5」の美しいグラフィックスを十分味わえるはずだ。

  • 「サイバーパンク2077」のベンチマーク結果

オープンワールドRPGの「サイバーパンク2077」は、ゲーム内のベンチマーク機能でフレームレートを測定した。レイトレーシングを有効にしなければ、アップスケーラーのDLSSを使わなくても最高画質のウルトラ設定で平均60fps以上出ているのが素晴らしい。

「サイバーパンク2077」はPCゲーム屈指の描画負荷の高さだからだ。DLSSを使えば、さらにフレームレートを伸ばせる。また、レイトレーシングを含めた最高画質のレイトレーシング:ウルトラ設定では、描画負荷はさらに高まり、DLSSを使っても平均50.94fps。平均60fpsを狙うならもう少し画質設定を下げる必要がある。

続いて、CPUとGPUの温度とクロックをチェックしてみよう。「サイバーパンク2077」を10分間プレイしたときの、CPUとGPUの温度とクロックの推移をモニタリングアプリの「HWiNFO Pro」で追っている。

  • CPUとGPUの温度の推移

  • CPU(PコアとEコア)とGPUのクロックの推移

CPUの温度は、おおむね60度前後としっかりと冷えている。GPUは83度まで上がっているが、高温によってパフォーマンスを抑えるサーマルスロットリングは発生しておらず、問題はまったくない。冷却システムは優秀といえるだろう。それだけに高負荷時のファンの騒音は大きめだ。そこは発熱が大きくなる高性能ゲーミングノートの宿命といえる。動作クロックはCPUのPコアが2GHz前後、Eコアが1.5GHz前後、GPUが1.75GHz前後で安定となった。

本機は人気のFPSやTPSで144Hzの高リフレッシュレートをいかせるだけのフレームレートを出すことが可能で、「サイバーパンク2077」のように描画負荷の高いAAA級のタイトルも十分遊べる性能を持っている。さらに、その性能の高さから仕事やクリエイティブな作業もこなすことが可能で、汎用性の高さも魅力。これで21万円台ならコストパフォーマンスも優秀といえる。遊びも仕事もこなせるノートPCを探しているなら注目すべき1台だ。

レビュー製品の詳細はコチラ

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー ユニットコム
型番 STYLE-15FX161-i7-RASX
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1920×1080)
CPU Intel Core i7-12700H
メモリ 16GB DDR4-3200 SO-DIMM(PC4-25600)
M.2 SSD 500GB(NVMe対応)
チップセット CPU統合チップセット
光学ドライブ
グラフィックス GeForce RTX 3060 Laptop GPU
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN 1000BASE-T 有線LAN、
IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5無線LAN
インタフェース Thunderbolt 4×1(右側面)、USB 3.1 Type-C×1(背面)、
USB 3.0×1(左側面)、USB 2.0×1(左側面)
サイズ 約W360×D239×H28.6mm
重量 約2.14kg
バッテリー
駆動時間
約4.2時間
価格 216,800円(税込)~

[PR]提供:ユニットコム