PCショップのパソコン工房などを運営するユニットコムから、15.6型フルHD液晶を採用するゲーミングノート「STYLE-15FX161-i7-RASX」が発売された。

  • ユニットコムのiiyama PCブランドとして発売された「STYLE-15FX161-i7-RASX」。216,800円(税込)~

GPUにGeForce RTX 3060 Laptop GPUを採用、液晶のリフレッシュレートは144Hzと、高い性能と滑らかな描画で、FPSなどシビアな戦いにも"勝てる"仕様、かつ充実の基本スペックとインタフェースで、仕事や学業にも向く汎用性の高いノートに仕上がっている。さっそくレビューをお届けしよう。

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基本スペックをチェック

まずは基本スペックをチェックしよう。ゲーミングPCとして注目すべきはディスプレイだ。本機は解像度こそフルHDと一般的だが、リフレッシュレートが144Hzと高い(リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換えられる回数のこと)。

通常のディスプレイは60Hzと1秒間に60コマの描画だ。144Hzなら144コマの描画と、60Hzの2.4倍ものコマ数になる。FPSなど動きの激しいゲームでは、コマ数が多くなれば、わずかな隙間を通過する敵を捉えたり、遠くにいる敵のちょっとした動きを認識しやすくなり、ゲームを有利に進められるというわけだ。

ただ、144Hzのリフレッシュレートを生かすには、1秒間に144コマの描画、つまりゲームで144fps以上のフレームレートを出せるだけの性能が必要となる。

本機はCPUにIntel第12世代で14コア20スレッドとメニーコアの「Core i7-12700H」を採用。グラフィックスにはNVIDIAのミドルレンジGPU「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載と、人気FPSの「Apex Legends」やTPSの「フォートナイト」で高フレームレートを出せる環境を整えている。実際、どの程度のフレームレートが出ているのか、詳しくは後述する。

  • CPUは第12世代CoreプロセッサーのCore i7-12700Hを搭載。性能重視のPコアを6基、効率重視のEコアを8基備えるハイブリッドアーキテクチャを採用し、14コア20スレッドを実現している

  • グラフィックスにはGeForce RTX 3060 Laptop GPUを採用。ビデオメモリは6GBを搭載している。ブーストクロックは1425MHzに設定されていた。高い性能を備え、リアルタイムレイトレーシング(DXR)やDLSSに対応しているのも強み

  • ディスプレイは15.6型で解像度はフルHD。144Hzの高リフレッシュレートに対応している

メモリは標準で16GB(DDR4-3200)とゲームのプレイに問題のない容量が搭載されており、ストレージは500GBのNVMe SSDを搭載している。最近では1本で100GBを超えるゲームもあるだけに、ちょっと不安のある容量といえるが、本機はスペックをカスタマイズして注文することも可能だ。

2TBのNVMe SSDに変更できるほか、さらにNVMe SSDを1基追加することも可能。最大4TBの容量にもカスタマイズできる。メモリは64GBまで選択可能で、予算や目的に合わせてスペックを調整できるのも魅力といえるだろう。

無線はIEEE802.11ax/ac/a/b/g/n、いわゆるWi-Fi 6に対応と、最大2.4Gbpsの高速ワイヤレス通信が可能。また、Bluetooth 5に対応しているほか、有線LANとしてギガビットイーサも備えている。OSはWindows 11 Homeだ。

サイズは約W360×D239×H28.6mm、重量は約2.14kg。15.6型液晶のノートPCとしては比較的コンパクトだ。バッテリー駆動時間は公称で約4.2時間(JEITA測定法2.0)と短めだが、持ち運ぶタイプのノートPCではないので、それほど問題になることはないだろう。ACアダプタは180Wで、大きめのサイズだ。

  • ACアダプタの出力は180W

  • シンプルで仕事や学業にも使いやすいデザインもいいところ

  • ディスプレイ上部にはWebカメラとマイクも内蔵されており、ビデオ会議にもすぐ対応できる

インタフェース類は非常に充実

インタフェースは右側面にmicroSDカードスロット、Thunderbolt 4、ギガビットイーサを搭載。左側面にはUSB 3.0、USB 2.0、マイク入力とヘッドセット端子を用意している。また、背面にはUSB 3.1 Type-C、HDMI出力、Mini DisplayPort出力があり、インタフェース類は非常に充実している。

  • 本体右側面。左からmicroSDカードスロット、Thunderbolt 4、ギガビットイーサ

  • 本体左側面。左からUSB 3.0、USB 2.0、マイク入力、ヘッドセット端子

  • 背面。左からUSB 3.1 Type-C、HDMI出力、Mini DisplayPort出力

次に入力インタフェースをチェックしよう。キーボードは日本語配列でテンキー付きと、ゲームだけではなく仕事にも使いやすい。キーピッチは筆者の実測で約18mmと十分な広さが確保されており、クリック感もしっかりとあった。筆者が試す限り6~10キーの同時押しは可能だったので、ほとんどのゲームプレイで困ることはないだろう。キーボードにはRGB LEDも内蔵されており、専用のアプリで発光色や明るさのコントロールが可能だ。

  • テンキー付きの日本語キーボードを採用

  • キーピッチは筆者の実測で約18mmと、15.6型のノートPCとしては一般的な広さを確保

  • キーボードにはRGB LEDのバックライトも内蔵

  • タッチパッドは筆者実測で横121×縦73mmと十分広い。クリックが一体化されているタイプだ