Webブラウジングや文書作成には十分な処理性能
今回試用した「mouse C4」は、CPUがIntel Celeronプロセッサー N4100(4コア4スレッド/1.10~2.40GHz)、グラフィックスがCPU内蔵のIntel UHDグラフィックス 600、メモリが8GB(オンボード)、ストレージがSATA接続の256GB M.2 SSDという構成だった。直販サイトでは69,800円(税込)~で販売されており、その手頃な価格を考慮すればメモリやストレージは十分なスペックといえる。
今回はそのパフォーマンスをチェックするため、まずベンチマークソフト「CINEBENCH R23」でスコアを測ってみた。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 1098pts |
CPU(シングルコア) | 392pts |
Celeronプロセッサー N4100はローエンド向けのCPUのため、シングルコアのスコアはあまり高くないが、4コア4スレッドということもあってマルチタスク性能はそこそこあり、日常的な用途なら力不足を感じるシーンは少ないだろう。Webブラウジングやメール、オンライン会議などでは十分活躍してくれるはずだ。
次にPCの総合的なパフォーマンスを測る「PCMark 10」を実行してみたところ、次の結果になった。
PCMark 10 | |
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総合スコア | 1654 |
Essentials | 4449 |
Productivity | 2638 |
Digital Content Creation | 1047 |
「PCMark 10」のスコアの詳細を見ると、PCの基本性能を表すEssentialsスコアが快適さの目安となる4100を超えており、Webブラウジングやメール、ビデオ会議などの一般的な用途には十分な性能を持っていることがわかる。動画編集のような負荷の高い作業には力不足だが、Officeアプリを使った文書作成や動画の鑑賞、ちょっとした写真のレタッチ程度であれば、さほどストレスなくこなすことが可能だ。
続いて、「CrystalDiskMark」でストレージの性能をチェックしてみた。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 562.02 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 515.99 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 494.72 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 478.77 MB/s |
4K Q32T1 ランダムリード | 137.30 MB/s |
4K Q32T1 ランダムライト | 87.53 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 31.27 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 60.72 MB/s |
本製品のSSDはSATA接続なので、転送速度は最大でも600MB/s程度となるが、その上限に近い数値が出ている。最近のNVMe接続のSSDに比べると少々物足りないが、実用上は十分な速度で、実際、OSやアプリの起動、ファイルのコピーなどはストレスを感じることなく快適に行えた。
なお、今回試した標準モデルには256GBのSSDが搭載されていたが、直販サイトではストレージ容量を1TBに増やしたプレミアムモデルも用意されている。容量は4倍なのに価格は1万円ほどしか変わらないので、アプリをたくさんインストールして使いたい人や、大容量ファイルを扱うことの多い人は、プレミアムモデルもぜひ検討してみてほしい。
バッテリーはJEITA測定法2.0準拠で約10時間となっている。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って、実際にどのくらい持つか計測してみたところ、公称値に近い8時間42分の駆動が可能だった。なお、計測の際は電源モードを「より良いバッテリー」に、画面の明るさは「40%」にし、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している。
Celeronプロセッサー N4100のTDP(熱設計電力)が6Wと、非常に低消費電力ということもあってか、思った以上にバッテリーの持ちがいい。文書作成などの軽めの作業を出先で長時間行いたいという人にはピッタリな製品といえるだろう。
14型ディスプレイを搭載しながら、狭額縁デザインを採用することで小型軽量ボディを実現した「mouse C4」。ローエンドCPUを採用しているためパフォーマンスはそれほど高くないが、メモリ容量が8GBと多く、HDDやeMMCに比べて高速なSSDを採用することで普段使いには不満のない体感速度を実現しており、文書作成やオンライン会議などの日常的な用途には十分な性能を持っている。
バッテリーの持ちもいいので、打ち合わせや会議のメモ取りにも活躍しそうだ。これが6万円台という手頃な価格で手に入るのは非常に魅力的。画面の見やすいモバイルノートを探している人や、普段使いに役立つリーズナブルなノートPCを探している人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | mouse C4 |
ディスプレイ | 14型フルHDノングレア(1,920×1,080) |
CPU | Intel Celeron N4100 |
メモリ | 8GB(オンボード) |
M.2 SSD | 256GB(M.2 SATA) |
チップセット | - |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel UHD グラフィックス 600 |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | IEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠(最大433Mbps対応)+ Bluetooth 5 モジュール内蔵無線LAN |
インタフェース | USB 3.0×2(右側面Type-C×1/Type-A×1)、 USB 2.0(左側面Type-A×1) |
サイズ | W325×D219.3×H19mm |
重量 | 約1.30kg |
バッテリー 駆動時間 |
約10時間 |
価格 | 69,800円(税込/送料別)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/7/22(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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