8コア16スレッドの高性能プロセッサーを搭載
「SENSE-M0P5-R75G-EZX」は、CPUに8コア16スレッドのRyzen 7 5700Gを採用している。メモリは16GB(DDR4-3200、8GB×2のデュアルチャネル)で、グラフィックスは統合型のRadeonグラフィックスを搭載する。
今回はそのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。
■CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 13844pts |
CPU(シングルコア) | 1448pts |
アプリのパフォーマンスに影響するシングルコア性能はインテルの第11世代Coreプロセッサーに引けを取らないほど高い。写真のレタッチや動画の編集、マンガ・イラスト制作などのクリエイティブワークも快適に行えそうだ。また、Ryzenはもともとマルチコア性能に優れたプロセッサーだが、本機のRyzen 7 5700Gは16スレッドだけあって非常に優秀なスコアを出している。動画のエンコードをしながらほかの作業をしたい場合なども、あまりストレスを感じずに行えるはずだ。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
■PCMARK 10 | |
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総合スコア | 6534 |
Essentials | 10698 |
Productivity | 9807 |
Digital Content Creation | 7218 |
快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本機はいずれのスコアも大きく上回っており、普段使いはもちろんのこと、画像編集や動画編集などのクリエイティブワークも快適に行えることがわかる。
次に、グラフィック性能を測るため「3DMark」も試してみた。
■3DMARK Time Spy | |
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Time Spy score | 1557 |
Graphic score | 1361 |
CPU score | 8468 |
■3DMARK Fire Strike | |
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Fire Strike score | 3921 |
Graphic score | 4319 |
Physics score | 26190 |
Combined score | 1322 |
CPU内蔵タイプのGPUとしてはかなり優秀で、少し前のエントリー向けdGPU並みのスコアが出ている。スコアを見る限り、インテルIris Xe グラフィックスを少し上回る実力は持っており、イラスト制作や画像編集、基本的な動画編集などは十分快適に行えるパフォーマンスがあることがわかる。
このほか「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機にはPCIe Gen3×4接続のM.2 SSDが搭載されていたが、シーケンシャルリードが1800MB/s以上と、一般的な用途には十分な速度だった。
■CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 1844.63 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 970.70 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 1630.79 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 967.91 |
4K Q32T1 ランダムリード | 338.66 |
4K Q32T1 ランダムライト | 353.06 |
4K Q1T1 ランダムリード | 64.00 |
4K Q1T1 ランダムライト | 181.84 |
普段使いはもちろん、マンガ・イラスト作成や写真・動画編集なども快適に行えるパフォーマンスを持ち、拡張性やメンテナンス性にも優れるミニタワーPC「SENSE-M0P5-R75G-EZX」。クリエイター向けモデルという位置付けになっているが、12万円台という比較的手頃な価格なので、良コスパの高性能なマシンを手に入れたいという一般ユーザーにもおすすめできる。
直販サイトでは、Ryzen 5を搭載してよりコスパを重視したモデルも用意されている。またIntel Coreシリーズ採用モデルや、ディスクリートグラフィックスを搭載したモデルなども用意されているので、用途や予算に合わせて比較検討してみるといいだろう。いずれのモデルもメモリやストレージ容量などはBTOで細かくカスタマイズすることができる。ぜひ自分好みの1台を見つけてみてほしい。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | ユニットコム |
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モデル名 | SENSE-M0P5-R75G-EZX |
CPU | AMD Ryzen 7 5700G |
メモリ | 16GB DDR4-3200 (PC4-25600) |
M.2 SSD | 500GB(NVMe対応) |
チップセット | AMD B550 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | AMD Radeon Graphics |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | 有線:1000BASE-T LANポート |
インタフェース | ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1、USB2.0×2、USB3.0×6、USB3.1×2(Type-A×1/Type-C×1)、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)×1、アナログ6ch(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1)、ディスプレイ出力(HDMI×1/DisplayPort×1/miniD-sub15Pin×1) |
サイズ | 約W190×D415×H357mm |
価格 | 120,980円(税込)~ |
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