パソコンを導入しようと考えたときに、一つの課題となるのが設置場所。ノートPCなら基本的に利用する場所を選ばないが、デスクトップPCは一定のスペースを占有することになる。今回レビューするマウスコンピューターの「mouse CT6」は横幅28mmの超小型デスクトップPC。テレビやディスプレイの背面に設置するためのマウントも用意されており、「テレパソ」を手軽に実現できる、生活空間に溶け込む「家庭向けPC」なのだ。
「mouse CT6」は、W194×D150×H28mm、591gという小型、軽量ボディが売りのデスクトップPC。縦置きするための「フットスタンド」、テレビ、ディスプレイの背面に装着するための「VESAマウント」が同梱されており、置き場所を選ばずコンパクトに設置できる。
OSは「Windows 10 Home 64ビット」、CPUは「AMD Ryzen 5 4500U」(6コア6スレッド、2.30~4.00GHz)を採用。メモリは8GB(DDR4-2666)、ストレージは256GB(M.2 SATA SSD)を搭載している。購入時に、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBのSSDまたはHDDを選択可能で、SSDはSATA接続より高速なNVMe接続タイプも選べる。
通信機能はWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5をサポート。標準で有線接続のキーボードとマウスが同梱されているが、Bluetooth接続のキーボードとマウスを用意すれば、ケーブルの取り回しや長さを気にせずに、離れた場所から操作可能だ。リビングのテレビで本機を利用する場合には、ワイヤレスタイプのキーボードやマウスをおすすめする。ちなみに、こちらは購入時にオプションで選択することも可能だ。
インタフェースは前面と背面に豊富に用意
本機のインタフェースは前面と背面に用意。前面にはUSB Type-C 3.0×1、USB Type-A 3.0×2、USB 2.0×2、SDメモリカードリーダー×1、背面にはD-Sub×1、HDMI×1、USB Type-A 3.0×2、ギガビット(10/100/1000)LAN×1、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1が配置されている。なお同梱のキーボードやマウスを接続する際には、前面のUSB 2.0(黒い端子)を利用して、高速な外付けストレージなどはUSB Type-A 3.0に接続しよう。
本体右側面には4つのゴム足が用意されており、フットスタンドを使わずに横置き設置が可能。ただし、右側面と左側面には放熱口が設けられている。横置きする際にはどちらの放熱口もふさがないように注意が必要だ。放熱口をふさぐと、本体内の熱がこもり本来の性能を発揮できなくなる可能性がある。
ディスプレイへの取り付けは簡単だが、大型テレビは変換プレートが必要
テレビ、ディスプレイへの取り付けは簡単だ。付属のVESAマウントを4本のネジで固定したのち、本機をスライドして装着するだけ。あとは映像ケーブル、ACアダプタを配線すれば完成だ。
ただし一般的なディスプレイであれば75×75mmまたは100×100mmのネジ穴が用意されているが、大型ディスプレイは200×100mm、大型テレビはそれよりも広いVESA規格が採用されている。その場合は「VESA変換プレート」などが必要になるので準備しておこう。