それではパフォーマンスを見ていこう。使用しているのはDAIV 5Pの標準構成モデルで今回は特にカスタマイズはしていない。

まずはPCMark 10 Extendedテスト。Extendedスコアは5297ポイントで、ミドルレンジよりも上のパフォーマンスといえる。スコアの配分はどのシナリオでも高めだ。基本的に高性能CPUにディスクリートGPUを搭載しているため、ブランドとしてはクリエイター向けをうたっているが、ホーム/ビジネス、クリエイティブ/ゲーミング、どのようなシーンでも活躍できるだろう。

  • PCMark 10 Extendedテスト

続いて3D性能。3DMarkの代表的なテストであるFire Strikeでは8452ポイント。ミドルレンジなりのスコアだ。DirectX 11性能に関しては十分といえる。もう一つのTime Spyは3616ポイントなので、DirectX 12性能はほどほど止まりだ。この性能を求めるならば、一つ上のグレードのGPU、例えばGeForce RTXシリーズを搭載するモデルがいいだろう。

  • 3DMark、Fire Strikeテスト

  • 3DMark、Time Spyテスト

実際のゲームによる3D性能をいくつか紹介すると、例えばSTREET FIGHTER V ベンチマーク(60fpsキャップ解除で計測)はフルHD、最高画質で97.42fps。FPSタイトルのTom Clancy's Rainbow Six SiegeもフルHD、最高画質で125fps。比較的軽量なタイトルであれば最高画質を狙えることが示された。

  • STREET FIGHTER V ベンチマーク
    ©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.

  • Tom Clancy's Rainbow Six Siege

クリエイティブ用途でのテストとしては、まずBlender Benchmarkのスコアを提示しておこう。

DAIV 5PはNVIDIA製GPUを搭載しているため、GPUコンピューティングプラットフォームであるCUDAおよびレイトレーシングエンジンのOptiXも利用可能だ。これらを活用することでレンダリング時間を大幅に短縮できる。

  • Blender Benchmark(CPU)

  • Blender Benchmark(CUDA)

  • Blender Benchmark(OptiX)

続いてHandBrakeによるトランスコードテスト。4K/60pのMP4映像(トータル38071フレーム)をFastプロファイル、フルHD/30pのH.265 MP4に出力した際の所要時間からフレームレートを計算したものだ。本製品ではCPUによるソフトウェアエンコード、GeForce GTX 1650によるNVENCに加え、CPUに内蔵されたQuick Sync Videoも利用できる。

  • ソフトウェアエンコード時:所要時間20分50秒、30.46fps
  • Intel Quick Sync Video利用時:所要時間22分20秒、28.42fps
  • NVIDIA NVENC利用時:所要時間20分37秒、30.78fps

どの機能を使ったエンコードもおおむね30fps前後が出ていた。

スタイリッシュなモバイルワークステーションがこの価格で

DAIV 5Pにはスタイリッシュなデザイン、優れたモバイル性といった特徴がある。クリエイティブ・ユーザー、とくにデザイン系の方にとって、こうしたデザインと機能性は刺さるところではないだろうか。

冒頭で述べたとおり、クリエイティブ・ユーザーの中でも2Dベースの業務に関わる方に向けた製品ということになるが、その用途においてはパフォーマンスも高い。モバイルPCとして見るとバランスのとれた性能だ。

価格も139,800円(税別)から。税、送料を含めると10万円台半ばということになるが、この価格でこのスペックであればコスト、デザイン・機能を含めたトータルパフォーマンスも高いといえるだろう。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 DAIV 5P
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-10750H
メモリ 16GB PC4-21300 DDR4 SODIMM
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
チップセット モバイル Intel HM470
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650/
Intel UHD グラフィックス
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、
Intel Wi-Fi 6 AX201(最大2.4Gbps/IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース USB 3.0×3(Type-A/左側面×1、右側面×1、Type-C/右側面×1)、
USB 2.0×1(左側面)
サイズ W356×D233×H17.9mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約1.53kg
バッテリー
駆動時間
約18.5時間
価格 139,800円(税別)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2020/10/5(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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