パソコン工房を運営するユニットコムは、2020年に創業30周年を迎えた。それを記念して各種キャンペーンやセールを実施するとともに、創業30周年記念モデルとなるPC製品も販売している。今回は、ゲーミングデスクトップPC「LEVEL∞ M-Class」シリーズの創業30周年記念モデル「LEVEL-M046-iX7-RJSX」を紹介しよう。

LEVEL-M046-iX7-RJSXは、コストパフォーマンスに優れるゲーミングPCだ。標準仕様は、CPUに8コア16スレッド処理に対応するCore i7-10700、グラフィックスカードにGeForce GTX 1660 SUPERを採用。エントリークラスのゲーミングPCとして考えると、必要十分なスペックを備えているといえる。

  • 第10世代インテル®Core™プロセッサー搭載

細かな部分を見ると、メモリや内蔵ストレージの容量がやや少ない点は気になる。とはいえ後ほど紹介するように、LEVEL∞シリーズのPCでは購入時にスペックを自由にカスタマイズできるため、予算と相談しながら必要に応じてカスタマイズすればいい。そして、標準スペックでの価格が109,980円(税別)と11万円を切っており、コストパフォーマンスは申し分ない。

パソコン工房が販売するPCでは、購入タイミングによって採用パーツが異なる場合もあるが、念のため今回の試用機を確認してみた。

マザーボードは、ASRockの「B460M」を採用。ただ、Webページと情報が異なるため、組込み向けのカスタマイズ品かもしれない。フォームファクタはMicro ATX、チップセットはIntel B460 Expressで、第10世代Coreプロセッサーに対応している。メモリスロットは2本しかないため、大容量メモリの搭載を考えているなら購入時に拡張したい。

拡張スロットはPCIe 3.0 x16×1本、PCIe 3.0 x1×2本を用意。ただし、標準で2スロット占有型のグラフィックスカードが装着されるため、拡張カードはPCIe x1対応カードを1枚のみ増設可能となる。このほか、PCIe 3.0 x4、M.2 2080対応のM.2スロットが1本、M.2 2030対応のM.2(Key E)スロットが1本、SATA 6Gbps×4、背面にはUSB 3.0×4、Display PortおよびHDMI出力(いずれもCPU内蔵グラフィックス用)、ギガビットイーサネット、キーボード・マウス用PS/2、オーディオジャックを備える。

  • 試用機では、マザーボードはASRockの「B460M」を採用。Micro ATX仕様のマザーボードで、機能面は標準的だ

内蔵ストレージのM.2 SSDには、Western DigitalのWD Blue SN550を採用。ハイエンドSSDではないものの、エントリークラスのゲーミングPCとしては十分なパフォーマンスなので問題なし。加えて、SSD用ヒートシンクが標準で装着されている点も安心だ。

グラフィックスカードは、ASUSのGeForce GTX 1660 SUPERを採用。奥行きが短くコンパクトなため、ケース内はかなりスッキリしている。また、電源ユニットは出力500Wの80 PLUS BRONZE準拠ATX電源を採用。標準スペックなら容量的にも問題ないだろう。

  • 内蔵ストレージは、Western DigitalのM.2 SSD「WD Blue SN550SSD」を採用。容量は500GB、PCIe/NVMe準拠のメインストリーム向けSSDだ

  • グラフィックスカードはASUSのGeForce GTX 1660 SUPER搭載カードを採用。コンパクトなカードで、ケース内もスッキリ

  • 電源ユニットは、標準で80 PLUS BRONZE準拠の容量500W電源と、こちらも必要十分の仕様だ