電池持ちやセキュリティの高さも魅力的
Redmi Note 9Sはカメラ以外の性能も魅力的。たとえばディスプレイ。6.67インチとサイズが大きいだけでなく、コントラスト比や色の再現性も高い。原色の赤や青、緑などは、色域(色を再現できる範囲)の狭いディスプレイだと、彩度が足りずくすんだように見えることがあるが、Redmi Note 9Sのディスプレイは本来のあざやかさがしっかり再現されており、まるで実物を見ているかのよう。YouTubeなどの動画配信サービスも臨場感たっぷりに視聴可能だ。
スマホの頭脳にあたるSoCもミドルクラス向けの高性能な「Snapdragon 720G」が採用されている。ゲーミングを意味する「G」がついていることからも推測できるように、ゲームや映像処理などの性能が強化されており、負荷の重いグラフィカルなゲームもより快適に楽しめる。
パフォーマンス性能が高いと心配になるのが電池持ちだが、Redmi Note 9Sはそのあたりも抜かりがない。5,020mAhという超大容量なバッテリーが搭載されており、音楽再生なら約147時間、通話なら33時間、ゲームでも13時間もの連続駆動が可能。これなら、モバイルバッテリーを一緒に持ち歩かなくても電池切れの心配とはサヨナラできそうだ。
セキュリティ機能も充実しており、指紋認証と顔認証の両方に対応している。事前に登録しておけば、いずれかの認証方法を利用してスムーズにロック解除してくれる。しかも指紋認証センサーは本体サイドの電源ボタンに内蔵されており、電源を入れる際に指紋も同時にスキャンしてロック解除してくれるのが快適だ。
このほか、SIMカード2枚とmicroSDメモリーカードを同時に装着できるトリプルスロットや赤外線リモコンなど、便利な機能が満載されている。
Androidベースの使い勝手のよいカスタムOS「MIUI 11」
Android OSはメーカーによってカスタムした状態で搭載されているものが多いが、シャオミの「MIUI」はその中でもかなり独自色の強いもの。Redmi Note 9Sには、その最新バージョン「MIUI 11」が採用されている。
パッと見て印象に残るのが、ホーム画面のデザインや機能。標準的なAndroidとは異なり角丸四角形のアイコンが採用されているうえ、すべてのアプリがホーム画面に表示される仕組み。iPhoneから移行するユーザーにもなじみやすくなっている。
ダークモードにも対応しており、サポートしているアプリは地の色が完全にブラックで表示される。またディスプレイを暖色系にしてテキストを読みやすくする読書モードなども搭載。シーンに合わせて活用すれば目の疲れを抑えることが可能だ。
タスク切り替えは2列に表示されて一覧性が高く、目的のタスクを探しやすくなっている。このほか、ゲームアプリのパフォーマンスを最適化する「ゲームターボ」などの機能も搭載されている。