6月19日より配信が開始した、人気マンガ原作のFODオリジナルドラマ『シックスティーン症候群(シンドローム)』。高校を舞台に、男性よりもイケメンな女子高生・東息吹(竹内愛紗)、チャラ男の浅田睦巳(板垣瑞生)、息吹の幼なじみで男性恐怖症の織田沢めい(武田玲奈)、男なのに可愛らしい外見の櫻井直(ゆうたろう)など個性的なキャラクターが織りなす16歳の悩み、葛藤、恋愛模様をリアルに描いた作品です。

  • 『シックスティーン症候群』 ※画像クリックで詳細へ

今回はメインキャストである竹内愛紗さん、板垣瑞生さん、武田玲奈さん、ゆうたろうさんの4名にインタビューを敢行。

  • (左から)武田玲奈さん、竹内愛紗さん、板垣瑞生さん、ゆうたろうさん
    Photographer:KOBA

そして、インタビュアーを務めるのはなんと現役の女子高生である優良(ゆら)さんと咲良(さら)さん! 二人にとっては初めてのインタビューということもあり緊張しつつも、作品の魅力やそれぞれの役柄、また高校生ならではの恋愛や悩みについて聞いてもらいました。

  • 緊張でドキドキ……。でも、がんばります!

『シックスティーン症候群』
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16歳のリアルな人間関係を描く『シックスティーン症候群』

よろしくお願いします!


女子高生の方と話すなんて久しぶりだな!(竹内愛紗さんを見て)あれ、まだ女子高生だっけ?


いや、もう卒業しましたって(笑)。


ーーでは、さっそく一つ目の質問をお願いします。

『シックスティーン症候群』の原作を読みました!甘酸っぱいだけじゃなくて、登場人物はみんなコンプレックスを抱えていて……。初めて原作を読んだときは、どのように感じましたか?


そうですね、この作品は「単なる少女マンガではない」と思いました。4人それぞれが悩みやコンプレックスを抱えているし、そのうえでの恋愛模様がリアルに描かれていて。私も16歳の時を思い出して、そういう悩みとか不安があったなと共感しました。高校生だけでなく、幅広い年齢の方にも当時の気持ちを思い出してもらえる作品だと思います。


いわゆる少女マンガらしいキラキラしたシーンももちろんあるんですけど、それ以外の「人と人との関わり」が感じられるのが魅力的でしたね。撮影中にもそういった要素を伝えたい、と思いながら読みました。


僕は姉が2人に妹が1人と女兄弟のなかで育ってきたので、少女マンガを読む機会が多くて。だから、「少女マンガ=キラキラした世界」だとこれまでは思っていました。 ただ、この作品は普通の少女マンガではなくて。キュンとするシーンもありながら、人間のダークな部分にもフィーチャーしているので、そこが逆に映えていると思います。主要キャラクターの4人は色んなことに敏感な16歳で、10代ならではの感情やリアルな人間関係も描かれています。


学校での生活のなかで、それぞれの弱さやコンプレックスがナチュラルなバランスで描かれています。それが『シックスティーン症候群』の魅力のひとつかなと思いました。普段はあまり少女マンガを読まないのですが、一気に読み進めてしまいましたね。


ーーでは続いての質問に。

『シックスティーン症候群』に登場する4人のなかで、思い入れのあるキャラクターや一番自分と似ていると思うキャラクターを教えてください!


私はやっぱり、自分が演じた織田沢めいへの思い入れが強いですね。似ているキャラクターは……息吹とめいの間くらいかな?めいほどメンヘラってわけでもないし、かといって息吹ほどスポーツ万能で女の子から憧れられるような子でもなかったので、ちょうど中間だと思います。


僕も、やっぱり演じていた直くんに思い入れがありますね。台本や原作にはない部分でも、「直くんだったらこうするのかな」とよく考えていました。たとえばバスケをするシーンでは、ボールの扱い方に緊張している様子などを自分なりに勉強しましたね。あえて下手に見せるのって、普通にやるとわざとらしく見えてしまうので、監督とも相談しました。


思い入れがあるのはやっぱり自分が演じた浅田になるんですけど、この役が似ているかと言われるとなんとも……。でも、役作りではそんなに苦労しなかったですね。


そうなんだ、役と近いのかと思ってた。


実はそうでもないんだよね。自分と役が近かったら、もっとやりづらいはずだと思うんですよ。自分自身をそのまま世にさらけ出すわけじゃないですか。それってめちゃくちゃ勇気がいることだなって思います。
浅田とはそんなに似ていないので、現場に入る前には「この役はこういうことがあった」みたいな事象を書いて、それをしっかり意識して準備しました。あとは、NGを恐れずにチャレンジ精神をもってアドリブをぶつけたりして、ダメならダメでいいって思いでやらせてもらえたので楽しかったです。


私も思い入れがあるのはやっぱり息吹ちゃんなんですけど、似ている部分は見た目っていうより中身ですね。息吹ちゃんってサバっとしていて、みんなには裏の感情を見せないんです。私も悩み事があっても周りには相談せずに自己完結したり、周りには強がって見せたりするところがあるので、そこは似ているかなと思います。
あとは、桜井くんに似た部分もあって……。私自身も意識したことはないんですけど、小さい頃にスカートが履けなかったんです。自分にはスカートが似合わないって思ってて、プレゼントでもらったりしても絶対履けなくて。ずっと「ズボン子」でした。


「ズボン子」って斬新な表現だな(笑)。


制服とかも?


制服は仕方なく着ていましたね。今はスカートも履けるんですけど、小学校2~4年生くらいの間はずっとズボンでした。見た目にコンプレックスを抱えているという意味では、桜井くんと似ているかなと思います。



16歳を演じるうえで意識したところや難しかったところはありますか?


自分が16歳の時は、とにかく視野が狭くて。家族や学校の友達しか知らないし、自分の見えてる世界がすべてでしたよね。その時ならではの空気感を表現できるように、意識して演じました。


私は15歳からこの仕事を始めて、福島から一人で上京しました。16歳になると、学校の勉強と仕事の両立は上手くいかないし、東京も不慣れで親にも会いたいし不安ばかりで。周りの友達が将来に向かって勉強してる姿を見て、「私はこれで大丈夫なのかな」って思い始めた歳でもありました。その時の葛藤は『シックスティーン症候群』のキャラクターたちが抱える悩みと通じるものがあったので、当時の自分と比べながら役作りに励みました。


16歳って、ほとんどの時間を学校で過ごさなきゃならないじゃないですか。自分のことを振り返ると、「自分もここにいるしかないのかな」とか悩んだりしてたなと。でも、逆に「今を生きる」ということに一生懸命な時期でもあったなと思います。そういう若いエネルギーを表現できるよう意識しました。


僕が16歳の時は、地元の広島から大阪に一人で行って、古着屋さんでバイトしてたんです。新しい世界に飛び込むのは、今思えばとても大きな決断でした。あの時に大阪に出てなければ、今ここにいなかったと思うので。
16歳って考えすぎる時期でもあるけど、変に何も知らないからこそ、新しいことにチャレンジする行動力が芽生えると思うんです。その経験が、16歳の時の自分と直くんを繋げてくれたと思います。


『シックスティーン症候群』
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