プログラムの言語には、非常にさまざまな種類があります。大ざっぱに分けると、命令のブロックを並べるような「ビジュアルプログラミング言語」と、文章を書くように「テキストで記述する言語」があるのですが、初心者向けなのは前者です。せっかくなので今回は、ブロック型言語では代表的といえる「Scratch」を試してみました。

Scratchとは?
自由にインタラクティブストーリーやゲーム、アニメーションを作ることができるサービス。子どもでも簡単にできるので、楽しく遊びながらクリエイティブな考え方を養うことができます。
※使い方について、詳しく説明を始めると10回くらいの連載になってしまうので、ここではざっとした流れだけ紹介します。もし、実際に試してみようと思った人はネットで検索してみたり、書籍を買ってみるとよいでしょう。

※Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.eduから自由に入手できます。

さて、Scratchを普通に使ってもいいのですが、ここでは通常のScratchをベースに、機械学習が使えるよう拡張された「ML2Scratch」を使ってみたいと思います。

  • ML2Scratchの体験イメージ

機械学習は、人工知能(AI)における重要な技術のひとつです。近年、画像認識や自動翻訳などの精度が飛躍的に向上しましたが、これを支えているのが機械学習。通常、これを使うためにはある程度のプログラミング能力が必要になるのですが、ML2Scratchであれば、驚くほど簡単に利用することができます。

例えば、グー、チョキ、パーを認識させてみましょう。右側にWebカメラの画像が出ているので、そこに手が見えるようにして、グーを作ります。

  • グーチョキパー

    グーを認識させます

左側に「ラベル1を学習する」というブロックがあるので、手の位置や角度を少しずつ変えながら、20回ほどクリックして学習させます。同様に、チョキをラベル2、パーをラベル3として繰り返します。

ML2Scratchによる学習。たったこれだけの作業で認識させることができます
(音声が流れます。ご注意ください)

学習は、なんとこれだけで終了。左側の「ラベル」と書かれたブロックにチェックを入れると、右側の画面で認識結果を見ることができます。グーのときに1、チョキのときに2、パーのときに3が表示されていれば、認識がうまくいっていることになります。認識結果をネコに言わせるようにしたのが、下図のプログラムです。

  • このときの画面。プログラム、と呼ぶほどのものではないですが…

これだけだとシンプルなので、さらにゲームを操作できるようにしてみました。右から来るカニと犬をジャンプで避けるゲームを作り、パーのときにジャンプするようにしたのですが、ずっと手を上げている必要があるので、結構疲れます。アクションゲームに使うのは少し無理があったかもしれません(笑)。それでも、大人でもこのように楽しく遊べます。

実際に遊んでみました。犬は速く走ってくるので避けるのが大変です
(音声が流れます。ご注意ください)

俯瞰で体験している様子です。しっかりと筆者のグーチョキパーを認識し、カニと犬がそれに合わせて動作しているのがわかります
(音声が流れます。ご注意ください)

  • このジャンプゲームのプログラム。3つのキャラクターを使います

mouse X5-Bは標準でWebカメラが搭載されているので、特に何も設定しなくても、すぐ画像認識に使うことが可能です。これもパソコンを選ぶ時の重要なポイントといえるでしょう。

  • 100万画素のWebカメラを搭載。オンライン授業にも対応可能

    100万画素のWebカメラを搭載。オンライン授業にも対応可能

プログラミングでは、先程の画像認識のようにWebカメラで外部の情報を活用することで、できることの幅が広がります。アイデア次第で、さまざまな使い方ができるので、親子で楽しんでもらえたらと思います。

ライン

大見出し 難しく考えず、プログラミングを楽しもう!

筆者個人の経験から、プログラミング教育で重要なのは、“モチベーションの維持”だと考えています。子どもに「プログラミングは面白い」と感じてもらって、自分からあれこれ作り始めたら、もう勝ったも同然。逆に、「面白い」と感じてもらえるかどうかが、一番難しいところかもしれません。

  • 親子で一緒にプログラミング

面白いと感じるポイントは人それぞれです。そのために、ゲームだったり、機械学習だったり、ロボットだったり、さまざまなツールをうまく利用するといいでしょう。

今回試用したmouse X5-Bは、プログラミングはもちろん、たいていの用途に使えるだけの十分な性能を備えているので、在宅ワークにもいいですね。「子ども専用にするにはもったいないかも……」という場合は、WindowsHello機能を使用すれば、アカウントの使い分けが簡単です。

あらかじめ登録をしておけば、カメラに顔を映すだけで自分のアカウントにログインすることができるため、リビングに置く家族共用パソコンとしてもいいかもしれません。

何にでも使えるハイコストパフォーマンスなノートパソコンを、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか。

「GALLERIA」の詳細はコチラ

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 mouse X5-B
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU AMD Ryzen 5 3500U
メモリ 8GB PC4-21300 ※PC4-19200で動作します
M.2 SSD 256GB(SATA)
チップセット
光学ドライブ
グラフィックス Radeon Vega 8 グラフィックス
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、
Intel Wireless-AC 9260(最大1.73Gbps/ 802.11ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5モジュール内蔵 無線LAN
インタフェース USB 3.0×3(Type-A/左側面×1、右側面×1、Type-C/右側面×1)、USB 2.0×1(左側面)
サイズ W356×D233×H17.9mm
(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約1.40kg
バッテリー駆動時間 約15.4時間
価格 89,800円(税別)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2020/5/7(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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