今年から、いよいよ小学校でもプログラミング教育が必修化されました。現在、小学生の子どもを持つ、多くのお父さん・お母さんを悩ませている問題のひとつではないでしょうか。「子どもにプログラミングを教えたいけど、周りに詳しい人がいない」「子どもがプログラミングに興味を持ったけど、家にパソコンがない」など、悩みの理由は家庭によってさまざまかもしれません。
筆者は35年ほど前にパソコンを購入し、それから趣味や仕事でプログラミングを続けているのですが……一般的には未経験の人のほうが多いでしょう。そんな人たちのために本稿では、プログラミング教育にあたって、何から始めたらいいのか、どんなパソコンがいいのか、ポイントを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
ノートパソコン選びのポイントをチェック!
まず、始めに用意しておきたいのがノートパソコンです。昨今、スマホがあればたいていのことはできるようになってきましたが、プログラミングのようなクリエイティブな作業では、やはりキーボードと大画面を持つパソコンのほうが有利。さらにノートパソコンであれば、外へも簡単に持ち運べるので、ワークショップなどのイベント参加にも良いですね。
今回、試用したのは、マウスコンピューターの「mouse X5-B」というモデル。おすすめしたいポイントは、なんといってもコストパフォーマンスの高さです。CPUは、グラフィックス性能に定評のあるAMDのRyzen 5 3500Uを搭載。4コアを持つ強力なCPUなので、たいていの作業には対応できるでしょう(現在のWeb直販価格は89,800円/税別)。
プログラミングという用途で考えた場合、ノートパソコンのスペックでチェックしておきたいポイントはいくつかあります。
□POINT 画面サイズ
これは間違いなく、大きいほうが作業しやすいといえます。モバイル性を重視したモデルだと10~11インチくらいの製品もありますが、Webを見ながらプログラムを作ったりすると画面内の情報量が多くなるため、画面サイズが小さいと文字が見えにくくなります。mouse X5-Bは15.6型フルHDの大画面なので、ストレスなく使うことができます。
画面サイズが大きくなると、一方でモバイル性が低下するというトレードオフが発生しますが、ビジネス用途のように毎日持ち歩くわけではないので、作業の快適さを重視すべきでしょう。とはいえ、mouse X5-Bの厚さは17.9mmしかなく、重さも1.40kgと軽量なので、持ち運ぶ場合もそれほど苦になりません。
□POINT パフォーマンス
「最初だから、とりあえずパソコンがあればいい」と、性能ではなく価格だけで選ぶのもいいですが、将来、もっと本格的に使うようになることまで考えると、ある程度の性能はあったほうが望ましいといえるでしょう。
現在は、「Unity」のように無料で使える開発ツールで、誰でも3Dグラフィックスのゲームを作ることができます。もちろん、本格的なゲームを作るにはかなりのスキルが必要になるのですが、シンプルなものであれば、初心者でも比較的簡単に作成できます。開発ツールを快適に動かすために、性能にも注意してください。
mouse X5-BはRyzen 5を搭載しているので、よほど負荷の大きいものでなければ、3Dゲームも快適にプレイできます。試しに「Euro Truck Simulator 2」などを遊んでみましたが、全く問題ありませんでした。
「プログラミング教育にゲームは関係あるの?」と思う人もいるでしょうが、筆者の最初のモチベーションは、「ファミコンのカセットは高くて買えないから、自分でゲームを作ろう」でした(笑)。ゲームを遊びながら興味を持つ場合もあるので、そこは柔軟に考えてほしいと思います。
特に、子どもに大人気の「Minecraft」(マインクラフト)という3Dゲームをご存じでしょうか。筆者の子どももよく遊んでいますが、実はWindows 10版のMinecraftでも、「Code Connection」というツールを使えば、プログラミングが可能になります。よく知っているゲームを使うとなると、子どもたちの食いつき方も違うでしょう。