このご時世ではあるが、急にテレワークやリモート学習をするためにノートPCが必要になったとしても、いきなり高額なモデルを購入するというのは相当な思い切りが必要だ。そこでまず検討いただきたいのが、いわゆるエントリークラスのノートPC。
「エントリー」と聞くと性能面が気になるが、実は最近のモデルであればスペックが底上げされているので、一般的な用途であればストレスなく利用できるだけの性能を備えていたりする。
というわけで今回は、数あるエントリークラスPCのなかでも、46,800円(税別)という手の届きやすい価格と今時のスペックを実現した、マウスコンピューターの11.6型コンパクトノートPC「mouse C1」の実機レビューをお届けしたい。
「mouse C1」の標準構成モデルは1機種のみ。CPUは「Intel Celeron N4100」、メモリは8GB、ストレージは256GB(SATA接続SSD)を搭載。Officeなしモデルが46,800円(税別)、「Office Personal 2019」搭載モデルが65,800円(税別)という価格設定だ。
マウスコンピューターの直販サイトから購入する際、CPU、メモリは変更できないが、ストレージは250GB、480GB、500GB、1TB、2TBのいずれかを選択可能。工具片手に自分でPCを分解してストレージを換装できなくはないが、その場合、マウスコンピューターの保証が切れてしまう。もし筆者が個人的に購入するならプラス4,800円で480GBのSSDにアップグレードすると思う。480GBのストレージ容量があれば、当面はストレージ不足に困ることはないはずだ。
なお直販サイトからは、外付けディスプレイ、プリンタ、マウスなどのアクセサリー類も一緒に購入可能だ。実店舗に行きづらかったり、宅配便を受け取る回数を最小限にとどめたいのであれば、同時に購入しておくといい。
「mouse C1」のサイズはW292.4×D206.5×H24.5mm、重量は約1.2kg。やや厚みはあるがフットプリントはA4サイズなので、子ども用の小さなカバンにも入れやすい。もちろん大人用のリュックサックなどであれば、1日中背負っていてもストレスを感じることはないサイズ&重量だ。
もうひとつうれしいのがACアダプタも軽量なこと。ACアダプタと電源ケーブルを合わせても実測約214.6gなので、バッグに常備していても負担は少ない。電源ケーブルをサードパーティー製のショートケーブルや変換プラグと交換すれば、電源ケーブルの分、コンパクト化、軽量化を図れる。
電源周りにおける本製品の3つめの長所は本体のバッテリーが脱着式なこと。予備バッテリーを用意すればバッテリー駆動時間を延長できるし、へたったバッテリーを交換する際にも、本体は手元に置いておける。最近は内蔵式バッテリーを採用しているノートPCが多いが、メンテナンス性においては脱着式バッテリーのほうが断然使い勝手は上だ。