では、今回試用したG-Tune HP-AとG-Tune HP-Zのベンチマークテストの結果を紹介していこう。利用したベンチマークソフトは、UL LLCの「PCMark 10」と「3DMark」の2種類。フルHD表示での計測を行った。
まず始めに、PCMark 10の結果だ。以下の表が結果となるが、これを見るとわかるように、項目ごとに多少の差は見られるものの、トータルのスコアとなる「PCMark 10 Score」はほぼ差が見られない。
双方のCPUの間にはコア数やスレッド数に差があるため、処理内容によって多少の性能差はあると思うが、総合的には双方の性能差は非常に小さく、ほぼ同等の性能を発揮するといえるだろう。
PCMark 10の結果 | ||
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G-Tune HP-A | G-Tune HP-Z | |
PCMark 10 Score | 7455 | 7438 |
Essentials | 10534 | 10936 |
App Start-up Score | 14163 | 15363 |
Video Conferencing Score | 8827 | 8809 |
Web Browsing Score | 9352 | 9667 |
Productivity | 8612 | 8894 |
Spreadsheets Score | 10113 | 10304 |
Writing Score | 7335 | 7667 |
Digital Content Creation | 12394 | 11484 |
Photo Editing Score | 16227 | 13653 |
Rendering and Visualization Score | 17564 | 15977 |
Video Editting Score | 6680 | 6944 |
3DMarkでは、「Fire Strike Extreme」と「Time Spy」の2種類のテストを試したが、こちらも双方ともほぼ同等の描画性能といっていい結果となった。搭載CPUの違いからくるスコア差が見られる部分もあるが、総合的な描画能力では非常に差が小さくなっている。
もちろん、描画性能を大きく左右するグラフィックスカードが同じということが、この結果につながっているともいえるが、少なくとも実際にゲームをプレイする場面で、快適さの違いを認識できることはほぼないと考えられる。
3DMarkの結果 | ||
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G-Tune HP-A | G-Tune HP-Z | |
Fire Strike Extreme | 13457 | 13520 |
Graphics Score | 13567 | 13896 |
Physics Score | 33331 | 26279 |
Combined Score | 6884 | 7002 |
Time Spy | 11839 | 11658 |
Graphics Score | 11601 | 11654 |
CPU Score | 13400 | 11734 |
結論:どちらを選んでも間違いなく失敗なし!
このようにG-Tune HP-AおよびG-Tune HP-Zは、CPUの違いこそあるが、双方甲乙付けがたい性能を備えるとともに、ハイエンドCPUも安定して動作する高性能冷却システムの採用や余裕のある電源周りやケースなどの仕様も充実しており、完成度の高いゲーミングPCに仕上がっている。
そして何より、現在市場で非常に入手が困難な、Ryzen 9 3950XおよびCore i9-9900KSを搭載しているという点は見逃せない。たしかに、自作したほうが自分の思い通りのPCを組み立てられるかもしれないが、マウスコンピューターならBTOがあるのでその心配も無用。
CPUの入荷を待ってやきもきするよりも、いち早くG-Tune HP-AやG-Tune HP-Zを手に入れて、快適なゲームプレイを楽しむほうが圧倒的に魅力的だろう。
また、Ryzen 9 3950X搭載のG-Tune HP-Aは、メインストリーム向けCPU初の16コア32スレッド処理対応で、Core i9-9900KS搭載のG-Tune HP-Zは、ベースクロックが4GHz、ターボ・ブースト時のクロックが最大で全コア5GHz起動可能と、それぞれに魅力があり、甲乙つけがたい。ベンチマークテストの結果を見ても、ほぼ性能差は無視できるので、どちらにするのかは、好みで決めていいと考える。少なくとも、どちらを選んでも全く失敗はないはずだ。
もちろん、一部ストレージ等の違いや価格も多少異なるため、そこから選ぶのも良い。また、今マウスコンピューターでは、店舗限定のカスタマイズモデルも販売中。実際に店舗へ足を運び、実物を確かめてから購入するというのも1つの手だろう。
どちらにせよ、もうすぐ年末年始も控えているので、長期休みに楽しみたいという方は、在庫がある今のうちに手に入れておくのが得策だ。
■試用機のスペック:G-Tune HP-A
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | G-Tune HP-A |
CPU | AMD Ryzen 9 3950X |
CPUファン ※オプション |
水冷CPUクーラー:360mm長大型ラジエーター&磁気浮上ベアリング採用 3連LEDファン)+背面LEDケースFAN【プラス1,2000円】 (※標準搭載は、水冷CPUクーラー:360mm長大型ラジエーター 3連ファン+背面ケースFAN×1) |
CPUグリス | 【高熱伝導率】シルバーグリス AINEX AS-05【プラス1,200円】(※標準搭載は、標準CPUグリス) |
メモリ | 32GB PC4-25600 DDR4 |
M.2 SSD | 1TB(NVMe対応/M.2規格/PCI Express Gen4 ×4接続) |
チップセット | AMD X570 チップセット(ATX) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | GeForce RTX 2080 SUPER (※標準スペックは、GeForce RTX 2070 SUPER) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.1×2(背面×2)、USB 3.0×8(前面×2、背面×6)、 USB 2.0×2(前面×2) |
サイズ | W215×D490×H501mm |
電源 | 800W(80PLUS TITANIUM) |
ディスプレイ | - |
ケース | 【G-Tune】フルタワーケース ガラスサイドパネル 「G-Tuneノーマルエディション」 ライトスモーク強化ガラス仕様【プラス6,800円】 (※標準搭載は、【G-Tune】フルタワーケース) |
価格 | 試用機:289,800円(税別・送料別) 基本構成:269,800円(税別・送料別) |
■試用機のスペック:G-Tune HP-Z
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | G-Tune HP-Z |
CPU | Intel Core i9-9900KS |
CPUファン | 水冷CPUクーラー:360mm長大型ラジエーター&磁気浮上ベアリング採用 3連LEDファン)+背面LEDケースFAN【プラス12,000円】 (※標準スペックは水冷CPUクーラー (360mm長大型ラジエーター 3連ファン)+背面ケースFAN×1) |
CPUグリス | 【高熱伝導率】シルバーグリス AINEX AS-05【プラス1,200円】(※標準搭載は、標準CPUグリス) |
メモリ | 32GB PC4-21300 DDR4 |
M.2 SSD | 512GB(NVMe対応) |
HDD | 2TB |
チップセット | Intel Z390 チップセット(ATX) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | GeForce RTX 2080 SUPER (※標準スペックは、GeForce RTX 2070 SUPER) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.1×2(Type-A/背面×1、Type-C/背面×1)、 USB 3.0×6(前面×2、背面×4)、USB 2.0×2(前面×2) |
サイズ | W215×D490×H501mm |
電源 | 800W(80PLUS TITANIUM) |
ディスプレイ | - |
ケース | 【G-Tune】フルタワーケース ガラスサイドパネル 「G-Tuneノーマルエディション」 ライトスモーク強化ガラス仕様【プラス6,800円】 (※標準搭載は、【G-Tune】フルタワーケース) |
価格 | 試用機:279,800円(税別・送料別) 基本構成:259,800円(税別・送料別) |
記載のスペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2019/12/13(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
[PR]提供:マウスコンピューター