星空をきれいに撮りたい――。満天の星を目の当たりにすると、見るだけでなく写真に収めたいと思う人は多いはず。特に秋から冬は空気が澄んでより綺麗に見えるので、星空写真には最適な時期といえるだろう。
では、星を美しく撮るには何を用意して、どうやって撮ればいいのか。初心者でも簡単にできる星空撮影のコツと、撮影に適したカメラやパソコンを紹介しましょう。
まずは撮影機材について。星の撮影といえば、天体望遠鏡や赤道儀といった専門的な機材を連想するかもしれませんが、星そのものをアップで撮るのはなく、星空全体を風景として捉えたい場合には、そこまで本格的なものは要りません。
最低限必要なのは、カメラとレンズ、三脚の3つです。カメラは、スマホカメラやコンパクトカメラでも撮ることはできますが、構図や画質にこだわるなら、ミラーレスや一眼レフなど、レンズ交換式カメラがオススメ。高感度に強いカメラであるほど、星の撮影では有利になります。
レンズは広角または標準ズームを、三脚は長時間の露光でもブレが生じないように、できるだけ頑丈なものを用意します。ほかには、手ブレを抑えるためのケーブルレリーズや、レンズが結露するのを防ぐためのレンズヒーター、暗所で手元を明るく照らすための赤外線ライト、予備バッテリーなどがあると役立つので、コツを掴んできたら、徐々に機材を追加していくと良いでしょう。
今回、特に提案したいのは、ノートパソコンです。その機動力をいかして、撮影画像をすぐにチェックし、その結果をフィードバックしながら撮影したり、撮影と平行して編集や合成の作業を進めたりできるからです。また星が小さくて、カメラ上ではピントが合わせにくい場合には、カメラとパソコンをケーブルで接続して、ライブビューをパソコンのディスプレイに表示することで、厳密なピント合わせが可能になります。
星景写真には、ディスプレイが大きくて表示が美しく、できるだけ色域が広いノートパソコンが理想的といえます。そこで今回は、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV(ダイブ)」から発売されているノートパソコン「DAIV-NG5820S1-M2S2」をチョイスしました。
ディスプレイには、15.6型の有機ELパネルを搭載。何といっても、明暗の表示が液晶とは段違いの有機ELであり、4K-UHDの高解像度も備え、DCI-P3比100%という広色域にも対応しています。
CPUにはCore i7-9750Hを、グラフィックスにはGeForce RTX 2060を、ストレージにはPCIE-Gen3接続M.2 SSDを搭載。高画素のデジカメデータもスムーズに扱えるハイスペックといえそうです。このディスプレイ、そしてこの性能を撮影現場に、しかも野外にまで持ち運べるというのは、非常に魅力的です。