「STYLE-15FH039-i3-UHEX [Office Personal 2019 SET]」は、15.6型フルHDディスプレイを採用したスタンダードノートPC。サイズや形状は最もオーソドックスなタイプなため、使い勝手は非常に優れている。重量も約2.3kgとこのタイプとしては軽量で、モバイルに十分活用できるのもメリットだ。
標準的なスタンダードノートPCといえる本機だが、気になるのはやはり中身だ。スペックの中心ともいえるCPUには、Intel Core i3-8100が搭載されている。パソコンに詳しい人なら「ん? そこはIntel Core i3-8130Uじゃないの?」となるはず。この8100と8130Uの違いは前者がデスクトップPC用CPUなのに対し、後者はノートPC用のCPUである点だ。
一般的に、同じクラスの型番の場合、デスクトップPC用のCPUはノートPC用のCPUよりもパフォーマンスが高い。これは発熱量や消費電力による制約があるノートPCとは違い、デスクトップPCはやや性能の上限を高く設定できるからだ。
つまり本機は、ノートPCであるにもかかわらず、あえてデスクトップPC用のCPUを採用し、パフォーマンスを向上させているのが特徴。例えば、動画編集や画像加工など、比較的PCへの負荷が高い操作をした場合、本機のほうが早く処理できる。これによって、作業効率が向上しストレスなく操作可能だ。
ただし、それと引き換えにバッテリー駆動時間は約4.2時間と、このクラスとしては十分だが、長時間バッテリーを備えるモデルと比べるとやや控え目になっている。これはパワーの対価であり、駆動時間を念頭に置いたモバイルワークを行うことで解決可能だ。逆に自宅でAC電源をつないだ状態で使うことが多い人にとっては、気にする必要はなく、スムーズな操作感を思う存分に楽しめる。
また、もうひとつの大きな特徴として、M.2規格の240GB SSDが搭載されている点が挙げられる。通常のHDDよりも高速アクセスが可能なので、本機のウリにもなっているOfficeソフトウェアの起動などが、より素早くできるのがメリットだ。2.5インチのスロットも1つ空いているため、追加でHDDやSSDを搭載することもできる。
そのほか、8GBのメインメモリ(1スロット空いているので増設可)、グラフィックスはCPUオンチップのIntel UHD グラフィックス 630と、こちらも抜け目のないスペックとなっている。