――武田さんは『仮面ライダーキバ』で一年間を通じて役を演じ、そこで得たものをもって『ビルド』に参加されました。再びシリーズに参加したことで、考え方や臨み方に変化はありましたか?

『キバ』で感じたのは、現場では頑張りをちゃんと見てくれている人がいるということでした。真剣に取り組めば、大人たちも同じ目線に立ってくれるというのを非常に強く感じたんです。そして、それを"継続"していくこと。そうすることで、自分の言葉に耳を傾けてもらったり、目を向けてもらえたりする機会も増えますから。そういうことの積み重ねで、俳優として覚悟を持って生きていくための自信をいただいた気がします。

  • 『仮面ライダーキバ』(全48話)
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加えて、自分が年齢を重ねていくなかで、スタッフの方々がどれだけの苦労をして作品を生み出しているのかといういままでだったらわからないことが見えてきますよね。そういう気持ちで参加した『ビルド』では、"継続"することから一周して、計算抜きに全部を全力でやるように意識しました。あらかじめ正解があるわけではないんですよね。そういう上限は取っ払ってしまって、全力を出して出して、ダメでも出し続けて、次の山場の時にはそれ以上のもの、その次はもっとそれ以上、というようにやってきたのが、今に繋がってきているような気がします。

いろんな制約にぶつかることもあるので、そこで考えたり立ち止まったりもするんだけれど、それでもただひたすら一生懸命やることが一番大事なんだなって。「そこまでやったらしょうがない」というところまでやるしかない。武藤さんだってそうじゃないですか、書いて書いて書いて……。大森敬仁プロデューサーも考えて考えて考えて……ですよね。そういう姿を見てきて、結局これなんだって。

――いつも取材させていただくと、スタッフさん、キャストさんのそうした熱量はすごく感じます。

そうですよね。僕は、「仮面ライダー」はビジュアル的にもかっこいいと思っています。そんな「仮面ライダー」の作品を、アメコミ映画みたいな規模で作ることができたらどれだけのものができるんだろうって想像するんです。そこまでは必要ないのかもしれないですけれどね(笑)。でも、「仮面ライダー」という作品のすごさをもっと知ってほしい、その地位を向上していきたいという強い思いがあります。僕がイベントに参加させていただいたりすることが、少しずつでも種まきになっているといいなと思うんです。世界にもきっと通じるコンテンツですから、もっと発信していっていいんじゃないかって。『ビルドNEW WORLD仮面ライダーグリス』(2019年秋期間限定上映予定)も控えているので、いろんなところへ伝えていける機会があればぜひ行きたいですね。

――そうですよね。ついに、武田さんが演じる猿渡一海が主人公となる『ビルドNEW WORLD仮面ライダーグリス』の製作が発表されました。こちらについてお聞きしてもいいですか?

いろいろとお話ししたいところなのですが、僕もまだ脚本を見ていないんですよ(笑)。栄信と飲んでいるときにその話になったので大森さんに連絡したら、「もうそういう声がいろんな所から聞こえているから」と。そこから進み出した気がします。演じるにあたっては、やはり武藤さんの脚本でやりたいという思いがありました。

もう一つは、テレビシリーズ46話を撮った上堀内監督にお願いしたくて、直接オファーもしたんです。10年前から知っていますし年も近いので、『ビルド』の現場ではあーだこーだとお互いに意見を出し合って、ときにはバチバチと衝突することもありましたが、そうして濃い時間を過ごすことで信頼関係ができています。彼も「やりたい」と言ってくれていたのですが、今回はタイミングが合わず。

ですが、17話「ライダーウォーズ開戦」18話「黄金のソルジャー」という猿渡一海の登場回を撮ってくださった中澤祥次郎監督に担当していただけることになりました。中澤監督もかなりこだわる監督ですから楽しみですよね。

――企画にあたって、大森さんとはどのようなお話をされたのでしょうか。

大森さんや武藤さんたちと話したときは、一海と北都三羽ガラスを中心にしたお話にできたら嬉しい、ということは言わせていただきました。北都三羽ガラスも、BANDAI SPIRITSさんからフィギュアが発売されるくらい人気ですから。

『ビルド』は桐生戦兎(犬飼貴丈)、万丈龍我(赤楚衛二)、猿渡一海、氷室幻徳(水上剣星)のそれぞれが主人公といってもいいくらいで、僕が演じた一海のかっこよさもわかりやすいですよね。でも、三羽ガラス(赤羽/栄信、青羽/芹澤興人、黄羽/吉村卓也)のように、怪人だけれど、コンプレックスを持っているけれどかっこいいというキャラクターもいる。そこに共感していただけるというのもあると思うんです。彼らが散っていくシーンは、テレビシリーズでも本当に名シーンでしたよね。彼らとの人間模様をもっと見てみたい。

一海が主人公ではありますが、4人で一つという良さを出していけたらいいなって。テレビシリーズを撮っているときも、一つのチームとしてやっていこうという思いがありました。2人で1人のライダーではないですが、僕の想いは"4人で1人のライダー"になりたい。4人で「変身!」って言いたいですよね。たぶんできないんですけど(笑)。

――第46話「誓いのビー・ザ・ワン」にてグリスブリザードへの「最後の変身」を行うくだりは劇中屈指の名シーンですから、主演作におけるグリス活躍への期待は非常に高いですよね。

それは、いいプレッシャーだと思っています。実は一海を演じていた初期は、若く見せたかったので少し太っていたんです。そこから終盤にかけて、徐々に体重を落としていきました。いまは『グリス』に向けて、一海の立ち姿をかっこよく見せるために週5・6で1日10キロくらい走り、筋トレして体を絞っています。みなさんの期待に応えるためにも、現場で「用意、スタート!」と声がかかったときに一海として堂々と立てるようにコンディションを上げています。映画なので、男の子たちが見たときに衣装や髪型も「かっこいい!」と思ってもらえるように攻めたいねという話を栄信としていて。勝手に、大森さんに「衣装できましたよ!」ってLINEしたばかりなんです(笑)。

――本インタビューのきっかけは、『仮面ライダービルド』関連の映画作品が、動画配信サービス「ビデオマーケット」で配信されていることでした。現在ビデオマーケットでは、配信本数22万本達成記念「超絶怒涛&豪華絢爛 あげちゃうキャンペーン!」を実施中。ビデオマーケットをご愛顧いただいている皆様へ、毎日1話(単話)を視聴できるクーポンをプレゼントしています。2017年12月に公開された『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』も、4月12日(金)まで対象作品となっています。『平ジェネFINAL』は、仮面ライダーグリスの初登場でもありますね。

  • 「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」
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僕もちょっとだけ出ています!(笑) このときに、上堀内監督と『キバ』以来に一緒になったんです。彼は当時『フォース』の助監督だったのですが、『平ジェネFINAL』では監督で。「あのカミホリくんが監督っぽいことやってるな~」という印象でした。でも、戦兎、龍我、石動美空(高田夏帆)と上堀内監督との5人でキャラクターについて話す機会があり、そこで変わりました。僕としてはそれまでに相当準備していましたから、「なんでいまさらそんなこと話さなきゃならないんだ」と思ったんですけど(笑)、でもそこで彼が心から真剣に向き合っていることがわかりました。そういう想いで勝負している監督さんなんだなって。

まず、全員分のセリフを1冊丸々覚えてくる監督なんてそうそういないですよ。現場でも一人でしゃべっていることがよくある。「そこはこうで、このセリフがこうで」って。よく全員分のセリフが入っているなと感心しました。それぞれの感情になって、何百回も読んでいるんでしょうね。台本はいつもボロボロで、たまに破れていましたから。「どうしたのこれ?」って聞くと、「考えてもうまくいかなくて……」と、「それでなんかうわぁーってなってやっちゃった」と言うんです(笑)。それだけ真剣なんですよね。

彼は俳優さんや役、作品に対して人一倍愛情があって、自分が嫌われてもこの人たちを良くしたいという思いが強い。それで若い子たちによく怒るから、夏帆ちゃんなんかは46話を撮り終わった後に「初めて、上堀内監督のことをやっと好きになりました」って言っていました。本人は「今まで嫌われてたの?」って、意識していなかったみたいですけど(笑)。そうやってこだわるところが、数々の仮面ライダー作品を撮ってきた石田秀範監督っぽいなと感じるところもあって。この前石田監督にお会いしたときに「カミホリが監督のこと真似してますよ」って言ったら、「なんだ、あいつそんなことやっているのか」と嬉しそうでしたね。

『平ジェネFINAL』は、そんな上堀内監督が思いを込めて撮った作品です。そして、これから撮影に入る『仮面ライダーグリス』も含めて、たくさんの人に見ていただいて、「仮面ライダー」の良さを再認識していただくと同時に、「仮面ライダーはこれだけ進んでいるんだ」というところも見ていただきたい。思っていたイメージが変わっていくはずですし、僕自身変えていくチャレンジをこれからもしていきたいですね。

▼作品紹介

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』

監督:上堀内佳寿也 脚本:武藤将吾、高橋悠也

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仮面ライダービルドと、人の命を救うドクターである宝生永夢(飯島寛騎)による仮面ライダーエグゼイドの強力タッグが実現。さらに、『仮面ライダーオーズ/OOO』から火野映司(渡部秀)と相棒のアンク(三浦涼介)、『仮面ライダーフォーゼ』から如月弦太朗(福士蒼汰)、『仮面ライダー鎧武』から葛葉紘汰(佐野岳)、『仮面ライダーゴースト』から天空寺タケル(西銘駿)といった「レジェンドライダー」が駆け付け、全世界を崩壊に導こうとする強大な敵に立ち向かう。特に『オーズ』映司とアンクの6年ぶりのコンビ復活が大きな話題を呼んだ。

『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』

監督:上堀内佳寿也 脚本:武藤将吾

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『仮面ライダービルド』初の映画単独作品。3つの国の対立で起きたライダーウォーズ(戦争)が終結した世界を舞台に描かれる。新政府の樹立によって東都、西都、北都には、これまでの首相に代わって新たに都知事が置かれ、三つの都市が一丸となって国を支えていく体制へと移行していくはずだったが、再び大きな脅威が戦兎たちの前に立ちはだかる。ゲストとして勝村政信、藤井隆、松井玲奈が出演。シリーズ史上最大級のエキストラ約3000名を動員し、大規模ロケで撮影されたシーンは圧巻。

▼ビデオマーケットで配信中の平成仮面ライダー作品(テレビシリーズ)はこちら

(画像クリックで各作品へ遷移します)
  • 『仮面ライダークウガ』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーアギト』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー龍騎』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー555』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー剣』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー響鬼』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーカブト』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー電王』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーキバ』(C)2008 石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーディケイド』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーW (ダブル)』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーオーズ/OOO』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーフォーゼ』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダーウィザード』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダー鎧武/ガイム』(C)石森プロ・東映

  • 『仮面ライダードライブ』(C)石森プロ・東映

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▼gallery


武田航平 直筆サイン入りチェキプレゼント

応募要項
・内容:武田航平 直筆サイン入りチェキ
・応募期間:2019年4月10日から2019年5月10日まで
・当選人数:3名様
※チェキの種類は選べません

応募方法
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