前項をふまえ、具体的にどのような製品を選べばよいのか。
今回はモバイル機器や、メディアに強く世界的なシェアを持つシリコンパワーの製品群から紹介したい。
▽汎用性の高さが魅力!
【SDカード/microSDカード】の選び方
スマートフォンやデジタルカメラで多く使われる「SDカード」「microSDカード」の場合、SDカードアダプターやカードリーダーを使えばPCや家電でも利用できるなど、汎用性の高さが魅力的だ。サイズも小さくどこにでも入るので、大事なファイルを入れておいて常備するのにも向いている。このとき、前述のカードアダプターがあればSDカードやmicroSDカードの保護にもつながるので、購入するときはアダプターが付いている製品を選びたい。
▼2種類の規格について
SDカード、microSDカードには容量に合わせて「SDHC」「SDXC」という上位規格もある。容量4GB~32GBがSDHC、64GBより上がSDXCになるのだが、SDXCはディスクのフォーマットが変わるため、比較的古い機器や家電の一部では読み取ることができない。その機器だけで使えればいい、というなら大容量のSDXCがよいが、データのやり取り用として互換性を考えるならSDHCが最適だ。また、読み込み速度によってClass 2~Class 10、またはUHS Class Ⅰ/Ⅱといった速度の規格もある。
▼おすすめSDカード・microSDカード
Elite SDHC/SDXC UHS-Ⅰ
Elite microSDHC/microSDXC
Elite SDHC/SDXC UHS-Ⅰは、16GBから用意されているSDカード。16GBで1,000円超とコストパフォーマンスが高い。
また、Elite microSDHC/microSDXCは、8GBで1,000円を切りながらSDアダプターも付属するmicroSDカード。どちらもデータの読み出し速度が85MB/s(Class 10、UHS Class1に対応)に達する高性能も魅力。同社の製品は防水・耐衝撃・耐低温/高温、耐X線といった耐久性の高さに加え、永久保証の信頼性が魅力のひとつ。また高温や振動に晒され、読み書きも激しいドライブレコーダー向けモデル(2年保証)もあるなど、バリエーションの多さにも注目したい、SDカードとmicroSDカードだ。自分が使っているデバイスに合わせて選ぶといいだろう。
Elite SDHC/SDXC UHS-Ⅰ
Elite microSDHC/microSDXC
▽手軽でコンパクトかつ大容量!【USBメモリー】の選び方
USBメモリーは、パソコンのUSBポートに挿すだけという手軽さとコンパクトさ、大きなデータでもやり取りできる容量の大きさが非常に魅力的な記録媒体だ。この10年前後ですっかりビジネスシーンの定番ツールになった感があるが、データの記録にはフラッシュメモリーを使っているため、振動などに強く読み書きも高速だ。現在は形も色も容量もよりどりみどりで様々な製品が市場にあふれており、自身の好みに合わせて製品を選ぶことができる。
▼おすすめUSBメモリー
Blaze B02
USB 3.1(Gen1)に対応したスタンダードなUSBメモリ。最近のパソコンであればUSB 3.0ポートを搭載しているものが多いが、ここに接続することでUSB 2.0(480Mbps)の約10倍に達する、5Gbpsでの高速接続が可能。大きなデータもストレスなくやり取りできる。
ヘアライン処理されたボディはシンプルながら質感も高く、ビジネスツールとして恥ずかしくない佇まい。ストラップホールも用意されているので、キーホルダーとして携帯したり、落下防止に結びつけておく際に便利だ。容量は8GB~128GBまで用意されているが、コストパフォーマンス的には128GBモデルがおすすめ。同社製品ではおなじみの永久保証が付いているので安心できる。
▽大容量で低価格!【ポータブルハードディスク】の選び方
4K動画など、1ファイルが100GBを軽く超えるような巨大なサイズのファイルを扱うには、容量不足や、価格が高すぎるといったケースがある。このような問題を解決してくれるのが、ハードディスクだ。1TB、2TBといった大容量でも比較的安価で購入でき、データの長期保存にも向いている。そのため静穏な場所であれば、10年程度は問題なく保管できるとされている。大容量のデータのバックアップ先としても有望だ。
もし最初から持ち歩くことを考えているなら、ハードディスクの弱点である振動対策のしっかりしたモデルを選べば、破損などの危険性が減る。またケーブルを本体に収納できるタイプならば、繋ごうとしてケーブルがなくて困った、といった事態にも遭わないだろう。
▼おすすめハードディスク
Armor A60
頑丈なゴムケースと内部サスペンション構造でデータを守るポータブルハードディスク。米軍の落下試験規格MIL-STD-810G 516.6 手順Ⅳ(輸送落下試験)に準拠する高い耐衝撃性能を持つとともに、IPX4の防水・防塵規格を満たしており、タフな環境でもデータの安全を守ってくれる。海外出張で飛行機に預けた手荷物が手荒い扱いをされて機器が破損した、というケースもしばしばあるが、これならスーツケースに入れておいても安心だ。
接続はUSB 3.1(Gen1)で、5Gbpsの高速インターフェースにより、素早いデータ転送を実現。USBケーブルを本体に巻きつけて固定できるケーブルキャリーデザインになっている点もうれしい。容量は500GB~5TBまで用意されており、4Kの動画データのような超大容量データを持ち運びたい人にも対応可能だ。
▽振動/衝撃に強い・消費電力が少ない・読み書きが高速!
【SSD】の選び方
パソコンの主記録装置であるハードディスクは、高速で回転する金属板に磁気でデータを書き込んでいるのだが、書き込み速度が物理的な上限に縛られてしまい、現在のパソコンの水準からは数十倍「遅い」機器となってしまっている。そんなHDDを置き換えるものとして登場したのが「ソリッドステートドライブ(SSD)」だ。
SSDは振動や衝撃に強く、消費電力が少ない、読み書きが高速という特徴がある。特に読み込み速度はハードディスクより数倍高速で、システムやアプリの起動、ファイルの読み込みなどは劇的に高速化する。それでありながら、パソコンから見ればHDDとまったく同じように使える。HDDと比べると容量が低めだったが、現在は数百GBクラスのSSDも比較的入手できるようになっており、システムや各種アプリ、写真などのデータを保存するメインストレージとしても十分実用的だ。
パソコンとの接続はHDDと同じ「Serial ATA」(S-ATA)で行うため、単純にHDDを外してSSDを取り付けるだけでOK。ケーブル類も共通しているため、交換に余計なコストがかからない点も魅力的だ。システムの引越しソフトなどと併用すれば、誰でも気軽に環境を一新できる。
→ HDD/SSDの交換方法(換装方法)については、コチラをCHECK
▼おすすめSSD
Ace A55
SATA III(6Gbps)接続に対応した2.5インチタイプのSSD。で、同社のSSDではコストパフォーマンス重視のモデル。SATAは汎用規格なので、デスクトップからノートPCまでのHDDとの交換に対応可能。容量は64GBから1TBまで用意されているが、256GB以上のモデルならシステムだけでなくユーザーデータの保存用としても余裕がある。低容量のモデルを選ぶ場合は、データ保存用として古いHDDを使うか、外付けのHDDなどと併用したい。
▽長期的にデータを保存したい人に最適!
【光学ディスク】の選び方
思い出の詰まった写真データや、長期保存したいデータはパソコンに常時接続せず、安全な場所に保存できるメディアにコピーして保管しておこう。こうした用途に最適なのが、DVD-Rのような光学ディスクだ。DVD-Rは片面で4.7GBと、今となっては容量が小さいが、1枚のコストが非常に安く、フラッシュメモリーよりも長期のデータ保存に向いている。
ファイルの種類別、または月別などでディスクを変えて保存。ラベルに通し番号や日時、内容を記載するだけでなく、保存したファイルのリストをパソコン上に保存しておくと、あとで管理しやすい。DVD-Rは記録面が紫外線に当たるとデータを失われやすいため、記録したメディアは直射日光があたらない、できれば引き出しの中などの暗所に保存しておこう。
▼おすすめDVD-Rメディア
SPDR47PWC50S
片面記録(4.7GB)・1~16倍速対応のデータ専用DVD-Rメディア。50枚入りのスピンドルで1,200円前後、100枚入りでは2,000円前後というコストパフォーマンスの高さが魅力的だ。DVD-Rメディアは信頼性が重要だが、同社のメディアはユーザーからも高評価を得ており、安心して書き込みできる。
メディアのレーベル面は水性ペン・油性ペンのどちらでも書けるインクジェットプリンター対応のプリンタブルラベルになっており、自作のレーベルで美しく仕上げることも可能。イベントの写真や動画を配布したい場合にも向いている。
年末セールで賢く準備しよう
デジタル環境の刷新やバックアップメディアを揃えるにはコストもかかるが、ボーナス商戦での特売などを活用して、賢く揃えたいもの。年末に向け各販売店ではお得なセールが催されるだろう。ここで紹介した製品をさらにお買い得な価格で購入できるチャンスだ。最新のデジタル環境を揃えて、2019年を快適に迎えよう。
[PR]提供:シリコンパワー