CPUもGPUも中位とはいえ最新世代なうえに、システムがSSDにインストールされていることもあり、Windows10の起動もアプリの起動も速く、快適だ。実際のゲームではどのくらいの性能が発揮できるのか、ベンチマークテストを行ってみた。なお、今回残念ながらWQHD以上のディスプレイ環境を用意できなかったので、フルHDでの接続であることをご了承いただきたい。

まずCPU周りの性能を確認する「GEEKBENCH 4」では、シングルコア性能の評価が「6080」、マルチコアが「28630」という結果が得られた。この辺りは第8世代(Coffee Lake)のCore i7-8700K(6コア12スレッド、3.7GHz、ターボ・ブースト時4.7GHz)とほぼ同等と思えばいいだろう。現在は上にCore i9があるとはいえ、十分すぎるパワーだ。

  • 同テストでは、第6世代(Skylake)Core i7-6600U(2.6GHz)のシングルコアを4000として相対的に評価している

    「GEEKBENCH 4」では、第6世代(Skylake)Core i7-6600U(2.6GHz)のシングルコアを4000として相対的に評価している

続いて、3DレンダリングでCPUとGPUを計測する「CINEBENCH R15」では、OpenGLの動画レンダリングで144.72fps、CPUによるレイトレーシングレンダリングでは1508cbという結果が出た。ちなみにこのテストでは、Core i7-8700K+GeForce 1080 Tiの組み合わせでOpenGLが149.48fps、CPUが1381cbという結果だったので、1世代前のハイエンド環境と同等以上の性能を発揮できていることがわかる。

  • CPUベンチはマルチスレッド対応なので、コアあたりの性能は低くても、コア数が多いほうが有利。8コアCPUの威力を十分に発揮できたといえるだろう

    CPUベンチはマルチスレッド対応なので、コアあたりの性能は低くても、コア数が多いほうが有利。8コアCPUの威力を十分に発揮できたといえるだろう

Windows自体の快適さを測る「WinSAT」では、ディスクを除いて軒並み9.0を超えるスコアを達成。Windowsが非常に快適に動作することが証明できた。

  • 軒並み9を超える高性能。ディスクが8.9で一番低いが、これでもSSDとしてはかなり高い数値が出ている

    軒並み9を超える高性能。ディスクが8.9で一番低いが、これでもSSDとしてはかなり高い数値が出ている

続いてゲーム向けのベンチマークとして、「3DMark」からDirectX 11世代用の「Fire Strike」と、DirectX 12世代用の「Time Spy」を実行。前者が19,629、後者で8,215と、良好な成績が得られた。フレームレートもFire Strikeで110fpsを超えており、フルHD解像度であれば実用上、まったく問題ないといえる。

  • DirectX 11での性能を測るベンチマークテスト。1つ前の世代向けではあるが、それだけに既存環境との比較はしやすい。FPSも平均して100を超えており、非常に快適

    DirectX 11での性能を測るベンチマークテスト。1つ前の世代向けではあるが、それだけに既存環境との比較はしやすい。FPSも平均して100を超えており、非常に快適

  • 最新のDirectX 12での性能を測るベンチマークテスト。DirectX 11世代向けのGPUには非常に重たいテストだが、かなりいい成績を出せた

    最新のDirectX 12での性能を測るベンチマークテスト。DirectX 11世代向けのGPUには非常に重たいテストだが、かなりいい成績を出せた

また、人気FPS「PLAYERUNKNOWN’S BATTLE GROUNDS(PUBG)」も実行してみた。画面設定は標準の「ウルトラ」を選択し、Steamのフレームレート表示機能を使いながらゲームを実行したところ、最高画質設定でも平均して約100fps超えと、こちらもかなり快適だ。一般にFPSは60fpsを超えれば相当快適とされるので、目標値を60%以上上回っていることになる。これならWQHD解像度でも60fps前後が実現できそうだ。日本でも多人数プレイのバトルロイヤル型FPSが人気だが、こうしたゲームでも性能が足を引っ張って勝てない、ということは減るだろう。

  • 「PLAYERUNKNOWN’S BATTLE GROUNDS」もサクサク動く。装備が貧弱なうえに味方に撃たれて死にかけているのは、単純に筆者が下手なせいなのでご容赦を

    「PLAYERUNKNOWN’S BATTLE GROUNDS」もサクサク動く。装備が貧弱なうえに味方に撃たれて死にかけているのは、単純に筆者が下手なせいなのでご容赦を

この性能ならば、よほど重い表示設定でなければ、どんなゲームでも快適に遊べるだろう。FPSと比べて速度がさほど重要ではないMMO RPGなどであれば、さらに余裕を持って対応できそうだ。

快適なPC環境で2019年に備えよう

ゲーム環境として優秀なLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBだが、高負荷なゲームが快適ならば、当然それ以外のソフトも快適に動作する。これだけの性能があれば、ゲームだけでなく、Officeはもちろん、映像編集や3DCG、ボーカロイドも含むDTMなど、クリエイティブな用途でも快適な環境が約束されたも同然だ。

これから2019年に向けてPC環境の更新を検討している人にとって、最新世代のパーツを採用し、ゲームに求められる高性能と安定性を両立しつつ、さまざまな分野に対応する柔軟性も備えたLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは、魅力的な選択肢になり得るはずだ。BTO構成も含めてじっくり検討し、自分に合った環境構築を実現してほしい。

標準スペック

メーカー ユニットコム
型番 LEVEL-R039-i7K-TOVI-FB
CPU Intel Core i7-9700K
メモリ 16GB DDR4-2666 DIMM(PC4-21300)
1stストレージ容量 250GB NVMe対応 M.2 SSD
2ndストレージ容量 1TB Serial ATA HDD
チップセット Intel Z390
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2070
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット LAN
インタフェース USB 3.1×4(Type-A×3、Type-C×1)、
USB 3.0×3(上面×1、背面×2)、
USB 2.0×4(上面×2、背面×2)
サイズ 約W190×D477×H432mm ※最大突起物除く
ディスプレイ
価格 219,980円(税別)

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