eスポーツの盛り上がりとともに、注目を浴びているのがゲーミングPCだ。かつてはマニア向けのものだったが、今やパーツの相性などに気を配らず、専門知識がなくとも快適なゲーム環境を入手できる手段として、一般ユーザーにも広まっている。
今回はそんなゲーミングPCの中から、パソコン工房で販売する「iiyama PC」のゲーミングPCシリーズ「LEVEL∞」(レベルインフィニティ)の、プロマルチゲーミングチーム「父ノ背中」とのコラボレーションモデル「LEVEL-R039-i7K-TOVI-FB」を紹介しよう。
拡張性とメンテナンス性に優れたハイスペックモデル
LEVEL∞ R-Classシリーズは、拡張性の高いミドルタワーサイズのゲーミングPCだ。コラボモデルであるLEVEL-R039-i7K-TOVI-FBでは、第9世代Intel Core i7プロセッサー「Core i7-9700K」を採用。8コア・8スレッドで通常時3.6GHz、ターボ・ブースト時には4.9GHzに達する高速処理が可能だ。
メモリは標準でDDR4-2666メモリを16GB搭載。同容量・同速度のモジュールを組み合わせて読み書き速度を高めるデュアルチャネル構成に対応しており、8GBモジュール2枚ひと組、合計で16GB搭載されている。
GPUには最新のNVIDIA GeForce RTX 2070を採用。現時点で発売されているGeForce RTX 20シリーズでは下位モデルで、NVIDIAではWQHD(2,560×1,440)クラスまでの解像度向けとして最適なグラフィックスカードと位置付けられている。
最新の4Kディスプレイでバリバリ高画質設定でゲームとはいかないが、ゲーミングには欠かせない120Hz以上の高リフレッシュレートディスプレイや、一般的なユーザーが使用していると思われるフルHD(1,920×1,080)解像度のディスプレイであれば十分な性能だ。VRゲームももちろん快適だろう。
ディスプレイ・インタフェースはHDMIとDisplayPortに加え、USB Type-C Altモード対応のディスプレイに接続できる。DVIやVGAには直接接続できないので、古いディスプレイを流用することを考えている人は変換ケーブルなどの準備が必要になるので注意しよう。
ストレージはシステムインストール用に250GBのNVMe M.2 SSDが、データ保存用に1TBのSerial ATA HDDを採用。高速動作と大容量をリーズナブルに実現している。マザーボードにはオーバークロッキング向けの機能やさまざまな調整機能を備えたASUSのPRIME Z390-Aを採用。ユーザーのランクアップに合わせてカスタマイズの余地があるのがうれしい。
本体ケースはミドルタワーサイズで、落ち着いたシンプルなデザインながら、ハイスペックを象徴する赤いラインが印象的なブラックボディ。最近のPCとしては珍しく、5インチベイには標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載しており、インストールメディアを使うソフトや映像ソフトでも安心だ(本体にはDSP版Windows 10のインストールメディアが付属)。
ケース内部は3.5/2.5インチ兼用ベイが3つ、PCI Express拡張スロットは5スロット([x1]×3、[x4]×1、[x8]×1)と、拡張性も十分。床に置いたときに取り回ししやすいよう、天板前方にUSBポートとヘッドフォン/マイクポートが配置されているのも、ゲーミングPCとしてはうれしい配慮だ。
I/Oポート類は、天板に電源スイッチとUSB 2.0×2、USB 3.0×1、ヘッドフォン、マイクの各端子を装備。背面にはUSB 2.0×2、USB 3.0×2、USB 3.1 Type-A×3、USB 3.1 Type-C×1、ギガビットEthernet×1、PS/2×1、アナログ8chオーディオ出力、オーディオ入出力(S/PDIF OUT含む)、マザーボード側のHDMI×1、DisplayPort×1となっている。
なお、LEVEL-R039-i7K-TOVI-FBは国内生産ブランド「iiyama PC」でもあり、国内生産ならではの安心感とクオリティの高さを実現している。BTOにも対応しており、OSのアップグレードからメモリ・ストレージの増量、付属するマウスやキーボードをゲーミング仕様に変更するなど、細かなカスタマイズ要求に応えられる。