Nightblade MI3 8thは、デスクトップPCとしては非常にコンパクト。サイズはW128×D342×H268mm、重量は約6.4kg。机の上に設置していてもジャマにならないし、LANパーティーやゲームイベントに持ち運ぶ際にも小ぶりのキャリングケースに収納できる。本体だけならリュックサックに入れることもできるだろう。また、本体底面には持ち運び用のハンドルが用意されているので、移動や設置も片手で安全かつ手軽に行える。

小型、軽量さが売りの本製品だが、インタフェースは充実。DVI-D×1、DisplayPort×1、HDMI×1、USB 3.0 Type-C(前面×1)、USB 3.0 Type-A(背面×2)、USB 2.0(背面×4、前面×1)、ラインイン×1、ラインアウト×1、ヘッドフォン(前面×1)、マイク入力(モノラル前面×1/背面×1)、リアスピーカー×1、センター・サブウーファー×1、S/PDIF×1、ギガビットイーサネット(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応【RJ-45】)と豊富に用意されている。

物理的な損傷に強い設計も本製品のアドバンテージ。外部グラフィックスを垂直方向に設置することで、外部グラフィックス自体の重量による端子への負荷を軽減。移動や設置の際に端子が曲がってしまったり、破損してしまう事故を防いでくれる。またストレージを接続するSerial ATAIII端子は、ハンダ付けポイントを増やして強度を高めており、さらに金属製カバーで覆うことで電磁波の干渉も低減している。

  • パッケージには本体以外に、キーボード、マウス、電源ケーブル、予備のネジ、グラフィックスカードサポートスポンジ、マニュアルなどが同梱されている。キーボードやマウスを別途購入する必要はない

    パッケージには本体以外に、キーボード、マウス、電源ケーブル、予備のネジ、グラフィックスカードサポートスポンジ、マニュアルなどが同梱されている。キーボードやマウスを別途購入する必要はない

  • 本体前面。MSIの赤いエンブレムが際立つデザインだ。向かって左側にはDVDスーパーマルチドライブをコンパクトに内蔵。「PowerDVD14 for MSI」がプリインストールされているので、動画再生用アプリを別途用意する必要はない

    本体前面。MSIの赤いエンブレムが際立つデザインだ。向かって左側にはDVDスーパーマルチドライブをコンパクトに内蔵。「PowerDVD14 for MSI」がプリインストールされているので、動画再生用アプリを別途用意する必要はない

  • 本体右側面前部には電源ボタン、USB 3.0 Type-C、USB 2.0、ヘッドフォン、マイク入力(モノラル)端子が用意されている。USB 2.0端子は常時給電する仕様なのでスマホなどの充電に便利だ

    本体右側面前部には電源ボタン、USB 3.0 Type-C、USB 2.0、ヘッドフォン、マイク入力(モノラル)端子が用意されている。USB 2.0端子は常時給電する仕様なのでスマホなどの充電に便利だ

  • 本体背面中央には縦に大きな冷却口が設けられている。右のCPU、左の外部グラフィックスの熱を中心から効率的に排気するエアフロー設計だ

    本体背面中央には縦に大きな冷却口が設けられている。右のCPU、左の外部グラフィックスの熱を中心から効率的に排気するエアフロー設計だ

  • 背面には、DVI-D×1、DisplayPort×1、HDMI×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×4、ラインイン×1、ラインアウト×1、マイク入力×1、リアスピーカー×1、センター・サブウーファー×1、S/PDIF×1、ギガビットイーサネット(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応【RJ-45】)とインタフェースを豊富に用意

    背面には、DVI-D×1、DisplayPort×1、HDMI×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×4、ラインイン×1、ラインアウト×1、マイク入力×1、リアスピーカー×1、センター・サブウーファー×1、S/PDIF×1、ギガビットイーサネット(1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応【RJ-45】)とインタフェースを豊富に用意

  • スッキリとした本体左側面

    スッキリとした本体左側面

  • 本体右側面には大きな冷却口が設けられており、内蔵されている外部グラフィックスが透けて見える。側面から吸気し、背面から排気するエアフロー設計だ

    本体右側面には大きな冷却口が設けられており、内蔵されている外部グラフィックスが透けて見える。側面から吸気し、背面から排気するエアフロー設計だ

  • 本体下部に350W(80PLUS BRONZE)電源を内蔵。Nightblade MI3 8thは手軽にパーツを増設、アップグレードできる構造だが、向かって左側のネジはシールで封印されている

    本体下部に350W(80PLUS BRONZE)電源を内蔵。Nightblade MI3 8thは手軽にパーツを増設、アップグレードできる構造だが、向かって左側のネジはシールで封印されている

  • 筐体をひっくり返すと底面に持ち運び用のハンドルが用意されている。しっかりと指がかかるので片手でもラクラク移動できる

    筐体をひっくり返すと底面に持ち運び用のハンドルが用意されている。しっかりと指がかかるので片手でもラクラク移動できる

  • ストレージを接続するSerial ATAIII端子は、ハンダ付けポイントを増やして強度を増しており、また金属製カバーで覆うことで電磁波の干渉を低減している。手堅い設計は安心感が高い

    ストレージを接続するSerial ATAIII端子は、ハンダ付けポイントを増やして強度を増しており、また金属製カバーで覆うことで電磁波の干渉を低減している。手堅い設計は安心感が高い

  • メカニカルスイッチキーボードに近い打鍵感と耐久性をうたう、特製メンブレンスイッチを搭載した日本語配列キーボード「VIGOR GK40」を同梱

    メカニカルスイッチキーボードに近い打鍵感と耐久性をうたう、特製メンブレンスイッチを搭載した日本語配列キーボード「VIGOR GK40」を同梱

  • ゲーミングキーボードならではの深いキーストローク、広いキーピッチを実現している

    ゲーミングキーボードならではの深いキーストローク、広いキーピッチを実現している

  • 同梱されるゲーミングマウス「CLUTCH GM10」。PixArt光学式センサーを採用し、ソフトウェアなしに800/1000/1600/2400dpiの切り替えが可能。1000万回以上のクリックに耐える高耐久仕様だ

    同梱されるゲーミングマウス「CLUTCH GM10」。PixArt光学式センサーを採用し、ソフトウェアなしに800/1000/1600/2400dpiの切り替えが可能。1000万回以上のクリックに耐える高耐久仕様だ

  • 後述するLEDライティングユーティリティー「Mystic Light」で、Nightblade MI3 8thの前面、キーボードのライティング(キーボードは6ゾーン/8エフェクト)をカスタマイズできる。ホットキーでスピードや明るさも調整可能だ

    後述するLEDライティングユーティリティー「Mystic Light」で、Nightblade MI3 8thの前面、キーボードのライティング(キーボードは6ゾーン/8エフェクト)をカスタマイズできる。ホットキーでスピードや明るさも調整可能だ

MSI独自のユーティリティーを数多くプリインストール

独特なデザインのNightblade MI3 8thだが、ユーティリティーソフトも充実している。サウンドユーティリティー「Nahimic 3」、ゲーム環境ユーティリティー「MSI Gaming Center」、LEDライティングユーティリティー「Mystic Light」をプリインストール。ユーザーのゲーム環境に合わせてサウンド、パフォーマンス、ライティング環境をきめ細かく設定可能だ。

  • サウンドユーティリティー「Nahimic 3」には音楽、映画、コミュニケーション、ゲームなどの用途ごとに、バーチャルサラウンド技術、高性能音量、音声の明瞭度、バスブースト、高音強調などのプリセットが用意されており、細かく調整可能。加えてマイク、サウンドトラッカーなどの設定項目も用意されている

    サウンドユーティリティー「Nahimic 3」には音楽、映画、コミュニケーション、ゲームなどの用途ごとに、バーチャルサラウンド技術、高性能音量、音声の明瞭度、バスブースト、高音強調などのプリセットが用意されており、細かく調整可能。加えてマイク、サウンドトラッカーなどの設定項目も用意されている

  • 「MSI Gaming Center」には、ファン設定を変更してパフォーマンスを調整する「System Tuner」、ビジュアルエフェクト、オーディオエフェクト、デスクトップテーマ、音量を切り替える「EZ Profile」、ゲームごとに色味を変更する「ScenaMax」、スピーカーとマイクのボリューム調節、Wi-Fi、ストレージのLED、急速充電をオンオフする「Device Setting」などが統合されている

    「MSI Gaming Center」には、ファン設定を変更してパフォーマンスを調整する「System Tuner」、ビジュアルエフェクト、オーディオエフェクト、デスクトップテーマ、音量を切り替える「EZ Profile」、ゲームごとに色味を変更する「ScenaMax」、スピーカーとマイクのボリューム調節、Wi-Fi、ストレージのLED、急速充電をオンオフする「Device Setting」などが統合されている

  • LEDライティングユーティリティー「Mystic Light」では、対応するPC本体、ディスプレイ、キーボード、マウス、ヘッドセットのライトエフェクト、ライトスピード、明るさ、向き、色を自由にカスタマイズ可能。ゲームイベントで派手に目立たせることも、自宅では消灯してゲームに集中することも自由自在だ

    LEDライティングユーティリティー「Mystic Light」では、対応するPC本体、ディスプレイ、キーボード、マウス、ヘッドセットのライトエフェクト、ライトスピード、明るさ、向き、色を自由にカスタマイズ可能。ゲームイベントで派手に目立たせることも、自宅では消灯してゲームに集中することも自由自在だ

また、冒頭で軽く触れたMSI製湾曲型ゲーミングディスプレイ「Optix MPG27CQ」。こちらにも、ゲーミングPC向けの機能が数多く搭載されている。

たとえば、ユーティリティソフト「MSI GAMING OSD」をインストールし、PC本体とUSBケーブルで接続すれば、ディスプレイの物理ボタンではなくWindowsの画面上ですべての設定を素早く変更できる。ホットキーオプションを登録しておけば、ゲームごとに複数の設定を簡単に切り替え可能だ。

ユニークなのが「Steelseries GameSense」機能。これはディスプレイのフロント下部に内蔵されている大型RGB LEDをゲーム内のアクティビティに連動させて点灯する機能。残り体力、シールドや弾数の残量、敵を倒した数などの重要なステータスをRGB LEDで確認可能だ。

Optix MPG27CQにはスマホと連携するリモートディスプレイ機能も搭載されている。前述の「MSI GAMING OSD」に加えて、Androidスマホに「MSI Remote Display」アプリをインストールしてペアリングすれば、スマホからワイヤレスで画質設定、プロファイルの切り替え、入力ソースや電源のオンオフをこなせるようになる。

  • Optix MPG27CQはAndroidスマホからワイヤレスで設定変更が自由自在。秒単位の時間すら惜しくなるゲーム中に、手元でディスプレイコントロールを済ませられるのは非常に便利だ

  • リモートディスプレイ機能を利用するためにはPCに「MSI GAMING OSD」、Androidスマホに「MSI Remote Display」をインストールする必要がある。Nightblade MI3 8thにはプリインストールされていない。Optix MPG27CQのサポートページと、Androidの「Playストア」から入手しよう

  • Androidアプリ「MSI Remote Display」には、画質の基本設定を行なう「標準」、登録済みの設定にワンタッチで切り替える「プロフィール」、ディスプレイの映像ソース・オーディオソースを切り替えたり、電源をオンオフする「設定」の3つのタブが用意されている