デスクトップPCを活用したいけど、机の上はスッキリさせたい。そんなユーザーの願いを叶えるのがスリムケースモデルだ。そんなスリムケースを採用しながら充実のスペックで人気を博すマウスコンピューター「LUV MACHINES Slim」シリーズが、装いも新たにデザインを一新。実際に触れる機会を得たので、気になる中身とともにレビューしてみたいと思う。

ニーズが高いスリムケースのデスクトップPC

高いパフォーマンスや拡張性を見込んで、デスクトップPCを選ぶユーザーはいまだに多い。しかし、一般的なデスクトップPCは筐体も大きく、設置場所に困るというケースも少なくない。

そんなニーズに応えられるのが、根強い人気を持つスリムケースのデスクトップPCだ。ミドルタワーやフルタワーなどの筐体に比べると、圧倒的に省スペースであり、なおかつスタイリッシュなデザインなのが特長。机の上に置いても邪魔にならず、狭いスペースを有効に活用しながら、うまくスペックを選べば、デスクトップPCならではの余裕のあるパフォーマンスの恩恵も得ることができる優れものなのだ。

今回紹介するのは、そんなスリムケースを採用したマウスコンピューターの製品「LUV MACHINES Slim」シリーズのハイエンドモデル「LUV MACHINES Slim iGS410XD-SH2」。

  • LUV MACHINES Slim iGS410XD-SH2

    LUV MACHINES Slim iGS410XD-SH2

新デザインの省スペースボディ

「LUV MACHINES Slim」シリーズは横幅約100mmと省スペースな設計で以前から人気の製品だが、今回のモデルからケースのデザインが一新されている。スリムタワー型であることはもちろんだが、細部にわたってメーカーの気遣いが感じられる仕様になっているのが特長だ。

まず目を引くのはフロントパネル周りのレイアウト。USB 3.0ポートやカードリーダー、光学ドライブはアクセスのいい位置にセッティングされており、日常での操作性は高い。中でも気になるのは、中央にあるグレーの部分だろう。実はここ、吸気のためのダクトの役割を持っていて、ケース内の排熱効率の向上に大きく役立っているのだ。

  • フロントビュー

    フロントビュー。中央のダクト部分がアクセントになっている

  • リアビュー

    リアビュー。USB2.0に加えて高速なUSB3.1も搭載している

スリムケースは一般的に熱がこもりやすいのだが、この製品は設計段階からそこを見直し、ケース内の冷却効果を高めるセッティングがなされている。また、吸気というと室内のホコリなどを吸い込んでしまわないか心配になるが、その点にもしっかり対応している。ケース内へのホコリの侵入を防ぐダストフィルターを装備しており、吸気口の左の指を差し込めるスペースを引っ張ると、それを取り外しできるようになっている。定期的にこのフィルターを掃除しておけば、ホコリによる目詰まりなどもなく、ケース内を常にきれいに保つことができるというわけだ。

  • フロントパネルの中央にある吸気ダクト。左側面からダストフィルターを引き抜くことができるので掃除もしやすい
  • フロントパネルの中央にある吸気ダクト。左側面からダストフィルターを引き抜くことができるので掃除もしやすい
  • フロントパネルの中央にある吸気ダクト。左側面からダストフィルターを引き抜くことができるので掃除もしやすい