「セキュリティソフト」なら何でもいいはダメ!
ケース3:自営業のCさん(38歳・バツイチ子無し)の場合
若い頃に脱サラして、フリーランスとして働くCさん。もうノマドワーカーとしてのキャリアも長く、プライベートも仕事も1台のパソコンで全てこなしている。
今日は仕事も一段落したので自宅でゆっくりとTVを見ていた。すると、流れてきたセキュリティのニュース。「へぇ~、最近こういった事件が増えてるのか」なんて、お菓子を食べながら眺める。確かに仕事も兼用のこのパソコンの情報が盗まれたら大変なことになる。
しかし、「でもまあ、自分はセキュリティソフトを入れているから大丈夫か」と、ニュースも終わったのでTVのチャンネルを変えようとしたところ――目の前に、美女が現れた。まさしく美人ITマスターが登場である。
驚くCさんを無視し、慌てたように「待って! そのセキュリティソフトはちゃんとしたものを使っているの?」と問いかけてくる。
「え、ネット検索して出てきたものだけど、実は無料だったんだよね~。無料でセキュリティを守れるなんてお得だよ~」
「甘いっ! 甘すぎますぅっっ!!!」──美人ITマスターがCさんに厳しく指導を始めた。
「フリーのセキュリティソフトには、サイバー攻撃から守るだけの十分な機能がないものも多いので、大事な情報が保存されたパソコンで使うならそんなに安易に選んじゃダメですっ!! 中にはセキュリティどころか、機密情報を盗んだりウイルス感染を拡大したりする「偽セキュリティソフト」もあって、その被害も増えているんですから。しっかりと見極めなくちゃ。ねっ?」
相手を見て微妙にキャラを変える美人ITマスターの、下から上目遣いでウルッと見上げる「下から目線」攻撃に、赤面しながらタジタジとなったCさん。ばたんと膝を落として素直に美人ITマスターのお説教に耳を傾けた。
その3:フリーセキュリティソフトを装うニセモノ
値段で選ぶのではなく"機能"を確認する! |
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