カメラとスマホアプリの統一感
――G'z EYEは、専用アプリにも力が入っていますね。デザインもカッコいいですし。
高山氏「液晶モニターがないからこそ、スマホアプリのUIや機能にはかなりこだわっています。できること自体はシンプルで、大きく分ければ『リモートで撮影する』『撮影したものを見る』の2つ。その見た目や操作感において、G'z EYEの世界観を投影することに全力を注ぎました。
そのために、ボタンが動いたり、背景の写真がアニメーションしたり、先ほど神出の話にもありましたが、GZE-1をイメージしてすべてのパーツを六角形で作ったりしています。ズームバーも、シャッターボタンも六角形にして、G'z EYEの世界観を表現しました。とはいえ、世界観を優先するあまり、使いにくいアプリになってしまっては本末転倒なので、もちろん、そうならないように使いやすさにもこだわっています」
神出氏:「アプリの画面のカラー、黒と赤と白しか使っていないでしょう。つまり、G-SHOCKのイメージカラーですね。これは、GZE-1もそうなんです」
――想定されるメインの利用シーンがエクストリームスポーツということですが、アプリもそれを意識した部分はありますか?
高山氏:「はい。アプリもエクストリームスポーツでの利用を意識して、画面を見ないで撮影できる『ノールックモード』を搭載しています。エクストリームスポーツは一瞬でトリックが終わってしまうので、スマホを見ながらでは撮り逃してしまう。ならば、いっそ画面は見ないという前提の操作があってもいいのではないかと考えました。
撮影中は目の前の被写体に集中して、画面に表示されるのはシャッターボタンだけ。撮影モードが『ドラマチックスロー』であれば、画面の上半分はスローボタン、下半分は撮影開始 / 終了ボタン。メカ式のボタンと違って画面は凹まないので、タッチしたときにバイブレーションでフィードバックする仕組みを入れて、押した感覚を演出するようにしました」
――画面を見なくても使いやすいUIという「ノールック」のコンセプトもカメラ本体のデザインと一貫しているんですね。そう考えると、液晶モニターがない仕様も無理なく理解できます。カメラとスマホアプリの統一感が、一緒に使うことを魅力的にアシストしていると感じます。
是木氏:「GZE-1にドラマチックスローを搭載するに当たり、エクストリームスポーツプレイヤーの方々に色々な調査を行いました。自分のトリックやキメ技をどう撮りたいのか。それをカシオらしくやるにはどうすればいいか。スロー専用ボタンを付けるとか、撮影中、ユーザーの好きなタイミングでスローシーンを入れられるようにとか。
その調査結果とアイディアをどう上手く組み込むかというテーマから生まれたのが、ノールックモードです。カメラ単体でも、リモコンでも、コントローラーでも、スマホアプリでもスマートウオッチ「PRO TREK SMART」でも統一された操作性で利用できますし、非常に馴染んだ形で搭載できたと自負しています」
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――この魅力が多くの人に伝わるといいですね。エクストリームスポーツをする人でなくても、十分に楽しめるのでは。
是木氏:「まずは、エクストリームスポーツを楽しむ方々にシンプルに魅力を伝えていきたい。そして、エクストリームな世界に惹かれる方々、プレイはしないけど見るのが好きとか、ファッションにそれらの要素を取り入れる方々にもアプローチできたらと思います。やがては、誰もが使いやすい撮影ツールとして認めてもらえるようPRしていきたいですね」
高山氏:「これだけ広角なレンズなので、構図とか露出とか難しいことを考えなくても、簡単にダイナミックで印象的な画が撮れる。しかも、耐衝撃、防水性能のおかげで、場所も天気もほとんど気にしなくていい。さらに、スマホとも繋がりやすく、撮影したものをすぐ確認・転送できるんです」
神出氏:「とにかく目立つデザインだと思うので、ポケットに押し込んだりせず、オプションのカラビナ(GEA-2)でぶら下げて、みんなにどんどん見せびらかしてほしいです。それを想定してデザインしていますから(笑)」
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