ノートPCの購入を検討している方にとって、もっとも重視するのは「やりたいことがストレスなくできる性能」だろう。
今どきのPCであればネットの閲覧やOfficeソフト程度の作業はどのマシンでも比較的快適にこなせるが、たとえば画像編集、動画再生、オンラインゲームなどのいわゆる"重い"作業では、それなりのスペックが求められる。
しかし、最高性能のノートPCはやはり価格面がネックだ。オーバースペックすぎず、しかし重めの作業をストレスなくこなせるノートPCは意外と少ない。
GPU搭載でコスパ最高のAspire 7、Aspire 5
そこで注目したいのが日本エイサーが発売した15.6型ノート「Acer Aspire 7 A715-71G-A58H/K」 (以下、Aspire 7)、「Acer Aspire 5 A515-51G-A58G/K」 (以下、Aspire 5)である。
これらのマシンは、パワフルなGPUを搭載(Aspire 7はNVIDIA GeForce GTX 1050Ti、Aspire 5はNVIDIA GeForce MX150)しており、非常に高い映像処理能力を誇っている。それにより、動画や写真の編集などもサクサクできるのだ。さらに、GPUを搭載したほかのノートPCのよりも比較的安価に手に入るため、多くの人を満足させてくれるはずだ。
今回、このAspire 7とAspire 5をデザイナー・クリエイターとして活躍する小栗直人氏に使用していただき印象を伺った。果たしてAspire 7とAspire 5はプロのデザイナーの厳しい要求を満たすことができるのだろうか。
プロのクリエイターはどうジャッジする?
小栗氏は会社員を経て独立し、現在はウェブデザインやイラスト、実店舗の内装デザイン、ロゴ作成など幅広いデザイン業務に携わる総合クリエイターだ。現在は、クリエイターズプロジェクト「KUMIKI PROJECT」を運営する株式会社で取締役も務めている。
第一線で活躍するデザイナーである小栗氏が普段仕事で使っているのは、どんなPCなのだろうか。
小栗氏:「仕事ではMacを使っています。ただ、Windowsがダメということではないです。MacとWindowsの違和感は以前よりは少なくなりましたが、クライアントの多くはWindowsを使われているので、そういうときはWindows同士の良さもあるなと思いながら仕事をしています」
日本の企業で使われているのはほとんどがWindowsであるため、時にはMacとWindowsの互換性に悩まされることもあるという。
そんな小栗氏が仕事用のノートPCに求めることは何だろうか。
小栗氏:「デザインの仕事なので、やはりPhotoshopやIllustratorといった業務用のソフトがストレスなくサクサク動くかどうかは重要です。CPUはもちろん、描画速度が必要なソフトならグラフィック面の性能が影響するでしょうね」
もう一つ、重要なのが画面の大きさだという。
小栗氏:「やはり15インチは最低でも欲しいです。もっと大きいに越したことはないですが、それ以上大きいと持ち運びも大変なので」
では、GPUを搭載した高性能なノートPC、Aspire 7とAspire 5に対する小栗氏の第一印象は?
小栗氏:「美しいグラフィックをスピーディーに描画できるGPUを積んでいるなら、デザイナーとしての仕事にも十分使えそうで期待が持てますね。画面も15.6インチと十分なサイズですし、約2kgくらいなら持ち運びもそれほど苦にならない気がします」