マウスコンピューターは、TDP 45WのハイエンドノートPC向けCPU「Intel Core i7-7700HQ」と、外部グラフィックス「NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)」を搭載したハイパフォーマンス15.6型ノートPC「m-Book Tシリーズ」を発売した。
本製品は「mouse」ブランドから販売されているが、「ビリジアンブルー」で彩色されたキーボードは、まるでゲーミングPCのような雰囲気を漂わせており、ハイスペックCPU&GPUによりクリエイティブ用途にもエンターテイメント用途にも、そして流行のVR用途にも活躍してくれるモデルに仕上げられている。
今回マウスコンピューターより、m-Book Tシリーズのスタンダードモデル「m-Book T500BN1」の実機を借用したので、本製品の詳細スペック、外観、使い勝手、パフォーマンスなどについてレビューしていこう。
マウスコンピューター「m-Book T500BN1」 129,800円(税別) |
パッケージには本体、ACアダプタ、電源ケーブル、マニュアル類(製品仕様書、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書)が同梱されている |
全モデルにCore i7-7700HQを搭載し、カスタマイズも自由自在
今回マウスコンピューターより借用した「m-Book T500BN1」は、メモリ8GB、ストレージに500GBハードディスク(HDD)を搭載している。標準構成としては、表に示すように6モデルが用意されているが、CPUにCore i7-7700HQ、外部グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)を搭載しているのは共通で、主にメモリ容量、ストレージの種類と容量で差別化が図られている。
標準の無線LANは最大433Mbpsの通信速度に対応しているが、最上位モデルの「m-Book T500XN1-M2SH10」のみ最大867Mbpsの通信速度に対応した「Intel Dual Band Wireless-AC 8265」を標準で搭載している。ただしほかの5モデルについても、カスタマイズ時に同じ無線LANユニットにアップグレード可能だ。
メモリは8GB/16GB/32GBから、SSDは256GB/512GB/1TB、HDDは500GB/1TB/2TBから選べる。なおストレージの接続方式としてはSerialATA III、M.2 SerialATA III、M.2 PCI Express x4接続などがあり、最大2基まで搭載可能、パーツのグレードも複数用意されている。例えばSSDでは最大3,000MB/sの連続読み出し性能を誇る1TB NVM Express SSD 「SAMSUNG SM961」なども選択可能。予算に合わせて選びたい。
表1:「m-Book Tシリーズ」のラインナップ | |||
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型番(価格:税別) | CPU | メモリ | ストレージ |
m-Book T500BN1 (129,800円) |
Core i7-7700HQ | 8GB | 500GB HDD |
m-Book T500SN1-S2 (139,800円) |
Core i7-7700HQ | 8GB | 240GB SSD |
m-Book T500SN1-M2SH (144,800円) |
Core i7-7700HQ | 8GB | 128GB M.2 SSD 1TB HDD |
m-Book T500SN1-SH2 (159,800円) |
Core i7-7700HQ | 16GB | 256GB M.2 SSD 1TB HDD |
m-Book T500XN1-M2SH5 (169,800円) |
Core i7-7700HQ | 16GB | 512GB M.2 SSD 2TB HDD |
m-Book T500XN1-M2SH10 (Intel Dual Band Wireless-AC 8265AC8265搭載) (229,800円) |
Core i7-7700HQ | 32GB | 1TB M.2 SSD(NVMe) 2TB HDD |
まるでゲーミングPCのようなフォルム、豊富なインタフェースを装備
「m-Book Tシリーズ」には新デザインのブラックカラーの筐体が採用されている。外部グラフィックスを搭載しながら最厚部で30.3mmというスリムなボディは、天板とパームレストをマット仕上げ、キーキャップをビリジアンブルーで彩色しており、一見するとゲーミングPCのようだ。しかし、落ち着いた表面仕上げと組み合わせることで、デザイン的な上質感を演出している。
インタフェースは、USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×3、HDMI、mini DisplayPort、SDメモリーカードスロット、ギガビットイーサネット、ステレオヘッドホン/マイクコンボジャックと豊富に用意されている。
USB 3.0 Type-C端子はDisplayPortとしても利用可能なので、最大で4画面のマルチディスプレイ環境を構築できる。4画面のマルチディスプレイ環境は、クリエイティブ系アプリケーション利用時に重宝するはずだ。内蔵のスピーカーはステレオスピーカーと、本体底面のサブウーファーを加えた3スピーカーシステムとなっており、低音の出力を強化している。
天面は高級感のあるマット仕上げ。持ち運ぶ際にしっとりと手に馴染み、滑りにくいという実用的な効果もある |
本体底面。ハイパフォーマンスなCPUと外部グラフィックスを効率的に冷却するため、冷却口は広く取られている。向かって左側にあるのは3Wのサブウーファー |
本体前面。側面部は斜めに切り落とされているので、机から持ち上げるときに指がかかりやすい |
本体背面には大型の排気口が配置されている。フル稼働時の熱気は主に後方に排気されるので、操作時に不快な熱気を浴びることはない |