洗えるって気持ちいい
ゴミ捨ては、車輪部分に収まっているダストカップを引き出して行う。フィルターについた細かいチリを落とすレバーを動かし、蓋を外してからカップのゴミを捨てる。VC-NX1は、ダストカップのパーツを水洗いすることができるので、ダストカップを清潔に保てる。そのため、ゴミ捨て時にカップに触れても、それほど抵抗を感じなかった。ゴミを捨てても、ダストカップにはどうしても細かいゴミが残ってしまうもの。水洗いができると、キレイにできて気持ちがよかった。
このほか、VC-NX1の場合、ヘッド部分の「お手入れカバー」をひっくり返さずに回転部のブラシを外すことができる。さらに、お手入れカバーと回転部のブラシは水洗いすることが可能だ。食べこぼしなどを掃除していると、ちょっとした食材のべたつきなどの汚れが床ブラシ部分につくのが気になっていた。こうした、掃除機の気になる汚れを水洗いできるのは、うれしい限り。
掃除が好きになった
筆者にとって、掃除は家事の中でも苦手な部類に入る。なぜなら、クリーナーを押し入れから出して組み立てる手間、コードの長さを考えながら掃除をする煩わしさ、クリーナーが転倒しないように気をつけながら掃除をしないといけないのが面倒といった理由が挙げられる。そもそも、掃除をする際は、部屋を片付けている。それに加えてクリーナーの準備をしなくてはならないので、トータルで考えると掃除という作業がとても面倒に思ってしまうのだ。
VC-NX1は、リビングに設置した充電スタンド台から引っ張ればすぐ使えるので準備の手間がいらない。使い始めると、自走式ヘッドで軽くスイスイ進み、手首にかかる負担は少ない。さらに、コードレスなので、コードを気にしなくて良いし、取り回しも良く、転びそうになっても反転し、そのまま掃除を続けられる。
VC-NX1を使ってみて、掃除をしながら、「クリーナーが今どこにあるのか」「転ばないだろうか」「コードは足りるか」「充電は持つだろうか」など、クリーナーに対する心配をしなくてよいことが、とても楽だし自由だと感じた。
好きな場所を、思い通りに、手間をかけずに楽にきれいにできる。それは、これまで筆者が使っていたコード式のキャニスターとは違う新世代クリーナーの掃除体験だった。VC-NX1を使ってみて、掃除を好きになれた気がする。
今回のVC-NX1のために東芝ライフスタイルは、モーターと自走式ヘッドを新開発している。しかも、本体を小型化するために、円形のモーター部を包み込むようにバッテリーを半円型にするというこだわりようだ。
「吸引力」「操作性」「長時間運転」の三拍子そろったVC-NX1の実現には、高い技術力が裏打ちされているものなのだな、と改めて感じさせられた。
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