高倍率ズームといえば、広角から望遠までの撮影が1本で楽しめる便利なレンズ。そんな高倍率ズームに、従来にない画期的な製品が登場した。この分野のパイオニア的存在であるタムロンの新作、超望遠高倍率ズームレンズ「18-400mm F/3.5-6.3 DiII VC HLD」だ。これからの季節に増えるであろう、子どもの運動会などにも最適なレンズだと言える。
いったい何が画期的なのか。カメラに詳しい人なら製品名を見ただけで、ピンとくるだろう。これまでの高倍率ズームは、テレ端の焦点距離が最高でも300mm(35mm判換算480mm相当/キヤノン用)止まりだったが、本レンズはなんと400mm(640mm相当/キヤノン用)に対応。ズーム比でいうと実に22.2倍。デジタル一眼レフカメラ用の交換レンズでは世界初のズーム比となる。
タムロンの超望遠高倍率ズームレンズ「18-400mm F/3.5-6.3 DiII VC HLD」。今回は、キヤノン「EOS Kiss X9」に装着して使用。キヤノン用のほか、ニコン用が用意されている |
22.2倍が生み出す圧倒的な撮影自由度
この高倍率はどんなときに役立つのか。真っ先に挙げられるのは、動きのある被写体を離れた位置から大きく捉えたいシーンだ。例えば運動会などのイベントを撮る場合、撮影場所には制約があるため、低倍率のズームレンズではどうしても不満が生じがち。カメラ自体が近寄ることは難しいし、ズームアップもできない。かといって望遠ズームに交換してしまうと、今度は被写体が近づいてきたときに撮れなくなり、結果的にシャッターチャンスを逃してしまう……。
だがタムロンの超望遠高倍率ズームレンズ「18-400mm F/3.5-6.3 DiII VC HLD」なら、そんな心配は無用。18~400mm(35mm判換算29~640mm相当/キヤノン用)という幅広い焦点距離によって、撮影位置を問わず、引きの構図から寄りの構図まで自由自在に楽しめる。