カバーと一体型の着脱式キーボード
マウスコンピューターの2in1といえば、Windows 10搭載の8.9型タブレットPC「WN892V2」が挙げられる。本機でうれしいのは、着脱式キーボードが標準で付属している点だ。しかも、これがなかなか秀逸。本体カバーとの一体型設計を採用し、カバーを折り畳むとノートPCスタイルでのスタンドの役割を果たし、使い終わったらそのまま閉じて手軽に持ち歩くことができる。マグネット式なので着脱も簡単だ。
中には、タブレット本体と別売のBluetoothキーボードを持ち歩いている方もいると思うが、「カバンの中が整理しづらい」「Bluetoothキーボードだけ自宅に忘れてきてしまった」など、何かと使いづらさを感じることも多いだろう。その点、「WN892V2」なら必要なときにサッと取り出し、使い終えたらシンプルに収納することができる。本体サイズがW231×D137×H9mm、重量は本体のみで約383g、着脱式キーボード込みでも約661gという軽量コンパクト設計も、手軽に持ち歩きやすいポイントの一つだ。
また、コンパクトながら使いやすさを考慮したキーボードにも注目したい。キー数は64キーでしっかりとした打鍵感があり、なおかつアイソレーションタイプを採用することで、コンパクトさを感じさせない打ちやすさを実現。また、キーボード手前にはタッチパッドを搭載しているので、タブレット本体とBluetoothキーボードの組み合わせにはない高い操作性を発揮してくれる。
2in1モデルとして使い勝手の良さを感じるスペック
本体スペックについては、Intel Atom x5-Z8300プロセッサや2GBメモリを採用しており、外出先で事務作業をこなすには十分なレベルといえる。実際に使ってみたところ、ツールのインストールやデータ移動など、各作業で特に処理の重さを感じるようなことはなかった。また、8.9型液晶に対して解像度が1280×800ドットと、画面の見やすさ的にも申し分ない。
こうした使い勝手の良さを数値で見るべく、Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」の実行結果を「Windowsエクスペリエンス インデックス」の形式で紹介しよう。「一番低いサブスコア」はグラフィックスの3.9だが、一般的な作業を行ううえでは、まったく問題がないスコア。そしてプロセッサが6.1、メモリが5.5、プライマリ ハードディスクが6.9と、2in1モデルとして非常に好成績をマークしていた。
Officeも使える圧倒的なコストパフォーマンス
OSにWindows 10を採用しているため、iOS/Android搭載タブレットと比べ、Officeなどのマイクロソフト製品と親和性が高いのもポイントだ。しかも「Office Mobile」の標準搭載に加えて、1年間無料で使えるOffice 365サービスまで付属するのは、ビジネスパーソンにとって非常にうれしいポイントだろう。
さらにタブレットの場合、ストレージ容量の少なさが気になるところだが、「WN892V2」は32GBのフラッシュメモリに加えて、大容量のmicro SDXCカードに対応。多少ファイルサイズが大きいアプリケーションや写真なども安心して扱うことができる。そのほか、ディスプレイ出力としてmicro HDMIを備えているのも特徴の一つ。外出先でプレゼンテーションを行う際に最適だ。
これだけ優れた使い勝手で、なんと価格は30,980円(税別)というから驚きだ。2in1タブレットの中でも、トップクラスのコストパフォーマンスといえるだろう。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | WN892V2 |
ディスプレイ | 8.9型 IPS方式液晶(1,280×800)、マルチタッチ対応 |
CPU | Intel Atom x5-Z8300 |
メモリ | 2GB PC3-12800 DDR3L SDRAM(オンボード) |
記憶装置 | 32GB(フラッシュメモリ容量) |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel HD グラフィックス |
OS | Windows 10 Home 32ビット |
LAN | IEEE 802.11 b/g/n対応無線LAN |
インタフェース | micro USB×1(左側面) |
サイズ | W231×D137×H9mm |
重量 | 約383g(本体のみ)/約661g(キーボード、カバー含む) |
バッテリー駆動時間 | 約5.75時間 |
価格 | 30,980円(税別) |