フラッシュメモリ接続、給紙、インク交換まですべて前面からアクセス可能

最後に、「MFC-J837DN」のインターフェースに触れておきたい。本機は、前面から各種機能にアクセスできるよう設計されている。正面左のカバー内部には各種カードリーダーと「Pict Bridge」対応のUSB端子を搭載し、USBフラッシュメモリやメモリカードに保存したデータや、デジタルカメラを接続しての印刷に対応。正面右のカバー内部からはインクの交換が行える。押し込むだけでインクカートリッジが取り付けられ、外すときはツマミを下げるだけなので、手を汚さずに素早く交換できる。

本体正面左にあるカバーの内部にはカードリーダーとUSB端子を内蔵。さまざまなメディアやデジタルカメラの写真を直接印刷できる

本体正面右のカバー内は、インクカートリッジ取り付けスペース。押し込むだけで取り付けが完了する

前面の給紙トレイは2段構造になっており、A4とはがきなどの組み合わせで同時にセット可能。用紙の切り替えは、内部のレバーを押して紙の位置を移動させることで行える。また、本体背面の多目的トレイには、A4なら80枚まで、はがきなら50枚まで給紙できる。どちらのトレイも封筒やL判などのサイズにも対応しているため、うまく組み合わせてさまざまな印刷に対応が可能だ。

2段構造の給紙トレイ。手前のカバーを上に開くと、下段にA4やB5のコピー用紙などを補充できる

上段にははがきやL判などを収納可能。上段の用紙を使用する場合は、上段トレイを奥にスライドさせる必要がある

本体背面の多目的トレイにも、A4やはがきなど様々な用紙をセットできる。封筒などを少数部印刷するときにも便利だ

上位機種「MFC-J907DN」にはADFと自動両面プリントを搭載

プリビオのラインナップ中、通信ボックスを採用した機種は本機を含め2機種。上位モデルである「MFC-J907DN」にはさらにADF(自動原稿送り装置)が搭載されているため、複数枚の書類をまとめてスキャンが可能。また、自動両面プリントや光学メディア印刷にも対応している。一度に取り扱う書類や写真などの枚数が多い人は、こちらも検討してみると良いだろう。

ADFと自動両面プリント、光学メディア印刷を追加した「MFC-J907DN」。スタイリッシュなブラックボディが印象的だ

新生活の印刷・通信機器を一台にまとめられる省スペース&高コスパ機

プリンター、コピー、スキャナ、FAX、電話という印刷・通信機器を一台でこなすブラザーのプリビオ「MFC-J837DN」。本機の魅力は大きく分けて2つある。一つは、コンパクトな本体に5役をまとめ、さらに通信ボックスを採用したことで、スペースや位置の心配なく設置できること。もう一つは、低ランニングコストを実現したインクと様々なペーパーレス化のための機能を利用可能なことだ。またファミリー層にとっては、PCを扱いなれていない方でも、スマートフォンやUSBメモリ、デジカメなどを接続して扱えるのも大きなメリットとなるだろう。

もうすぐ4月、就職や進学、転勤などで新生活が始まる方も多いはず。「MFC-J837DN」は、限りあるスペースを有効に利用でき、印刷コストも下げられる魅力的な一台だ。新しい環境に備え、複合機の買い替えを検討してみてはいかがだろうか。


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