物理ボタンの追加で使い勝手が向上したコントロールパネル
ユーザビリティの面でも大幅な改良を実現。従来機種では、電源やホームボタン、ダイヤルボタンなどを除くと、操作は液晶タッチパネルに集約されていた。これはこれでわかりやすかったが、よく使用する機能もタッチ操作なので、素早い操作が難しかった。しかし、新製品には、コントロールパネルに物理キーとしてワンタッチボタンが追加され、頻繁に利用する操作が便利になっている。
用紙残量検知機能は、地味だが非常に助かる新要素だ。カセットに設置した用紙は、残り枚数が少なくなると液晶画面に通知が表示される。オフィスでは多くの社員がプリンターを共有するため、紙の残量が把握しにくい。しかし本機能によって、実際に紙切れを起こす前に補充をしやすくなった。
便利なA3コピー機能も魅力の1つだろう。A3からA3にそのままコピーするだけでなく、A3からA4、A4からA3といった拡大・縮小や、A4をA3の中央に印刷する機能、スキャンしたA4原稿にメモ欄や方眼を付加してA3印刷する機能など、A3フル対応をいかした印刷方法を選択できる。
従来機種で人気のあった機能はそのまま踏襲。ファクスの内容を液晶画面で確認してから印刷できる「みるだけ受信」や、ファクス文書をクラウドサービスにアップロードできる機能も引き続き利用できる。もちろん、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンとの連携もOK。NFCにも対応しているため、同じくNFC対応のスマートフォンやタブレットをお持ちならば、本体に近づけるだけで簡単に印刷が可能だ。
便利で快適な操作性を動画で確認
従来比1.5倍、約15万ページの印刷に耐える高耐久・堅牢性を実現
さまざまな機能が追加された新機種だが、ブラザーならではの"丈夫さ"はさらに向上している。インクジェットという比較的可動部の多い方式を採用しつつも、約15万ページの印刷ができる高い耐久性を実現。従来機種は約10万ページだったので、1.5倍の向上だ。月に2,500ページを印刷するようなヘビーユーザーであっても5年間使い続けられる計算となる。本体の可動部も再設計されており、トレイの伸縮やADFなどのガイドの動き、フラットベッドの開閉などの操作感・堅牢性を向上。破損への対策も従来機種より進んでいる。
2017年A3ビジネスインクジェット複合機の新定番
ブラザーが送り出した「MFC-J6995CDW」は、従来機種の長所をさらにブラッシュアップしつつ、新たな機能を盛り込んだ新世代の製品だ。特に、カラーインクの刷新とランニングコストの低下は、ビジネスシーンにおけるインクジェット複合機のチョイスに大きな影響を与えてくれるだろう。ラインナップとしても、カラー約6.0円、モノクロ約1.3円のランニングコストでイニシャルコストを抑えたMFC-J6980CDWや、1段トレイのコンパクトモデルMFC-J6580CDWも用意されている。ブラザーの新「PRIVIO WORKS」シリーズは、A3ビジネスインクジェット複合機の新たな定番モデルとして、広くビジネスシーンにおススメできる機種と言えそうだ。
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