ファーウェイの「HUAWEI MateBook」は、高いスペックを比較的低価格で実現しながらも、価格以上の洗練されたデザインが魅力を放つ製品だ。独創的なデザインの靴を作り続ける串野氏は、普段は創作活動にあまりPCは使用されないとのことだが、同製品にどういった印象を持ったのだろうか。
串野氏から見た「HUAWEI MateBook」の感想
──デザインを考えるとき、どういったツールを使っているのですか。
手で鉛筆を持って紙に描くという作業でないと、インスピレーションがわかないんですよ。僕は出先で移動しながらアイデアを出すことが多いので、その場ですぐに形にできるペンとノートは欠かせません。特に、液晶タブレットなどでPCに直接デザインを書き込むということもしないので、普段、持ち運ぶのはペンとノートだけです。出張などでもPCは持ち歩かず、ラフスケッチは鉛筆やボールペンなどでノートに書き込みます。これでアイデアが固まったら、その後、水彩で色のイメージを反映させたりするといった形です。
──PCを使って作業されることはあまりないのでしょうか?
日常の用途は、連絡のためのメールやプレゼン用のMS Officeなどですね。もちろん、制作の途中でAdobeのPhotoshopやIllustratorは使用しますよ。ラフスケッチをスキャニングしてデジタルにし、清書したり、こちらで彩色したりすることもありますね。ただし、最初は必ずアナログです。
──「HUAWEI MateBook」のデザインを見て、どう思われましたか?
「HUAWEI MateBook」のデザインは非常によくできていると思いますね。印象に残るというわけではないですが、クセがなく、スマートフォンで培われた工業デザインを踏襲した、現実的に使いやすいデザインだと思います。一つだけ希望があるとすれば、アウトカメラが欲しいですね。
キーボードはレトロチックにデザインされていますね。素材は合皮でしょうか。これはこれで一つのデザインコンセプトだと思うのですが、本体が現代のデザインとして洗練されているので、むしろ金属などの無機質な素材を使ってデザインされたほうが、私は合うのではないかと思いました。
──「HUAWEI MateBook」のどのような点に魅力を感じましたか?
タブレットでありながらも、PCと同じソフトがそのまま動くのは大変魅力的だと思います。PhotoshopやIllustratorが、普段使っているスペックそのままに動かせるため、制作用の環境をそのまま外で持ち歩くことができますよね。
ペンの感度もすごく良くて、筆圧の違いを再現できるのはすごいと思います。液晶ディスプレイの発色も良いので、慣れてしまえば、出張先のホテルや移動中に色のイメージを固めることもできるかもしれませんね。
僕はPCもツールの一つだと思っているので、最終的には慣れだと思うんですよ。今はペンとノートをメインにしていますし、それは今後も変わらないと思います。ですが、もしこのデバイスが手元にあったら、いつも持ち歩いているペンとノート以外に間違いなく「HUAWEI MateBook」を持ち歩いていろいろと試してみると思います。色などもサッとその場で塗ることもできますし。