全天周映像を楽しく撮る・見る
―― FR200の発売に合わせて、全天周画像から任意の個所を切り出して表示したり、VR表示できるスマホアプリ「EXILIM ALBUM」や、VR形式の画像や動画を書き出せる「EXILIM 360 Viewer」(パソコン用ソフトウェア)も発表されました。これらもFR200プロダクトの一部として、開発当初から想定されていたのですか?
高山氏「撮るだけでなく、撮った後に楽しむための仕掛け、ビジュアルコミュニケーションのためのツールが必須と当時から考えていました。
特殊な映像を撮る・撮れるカメラなので、それを楽しめるようにするにはどうしたらいいか、かなり熟考したつもりです。全天周画像の見方として、好きな部分を数カ所切り出す見方や、タイムライン表示時のアニメーションも(編注:スクロールすると視差が大きくなるように写真が動く)、そのひとつです。
ちなみに、EXILIM ALBUMはEXILIMユーザーでなくとも無料でダウンロードして使えます。お使いのスマホや別のカメラで撮った写真を読み込んで、タイムライン表示やハイライトムービーにもできる。ただ1枚1枚写真を見るのではなく、1つのまとまりとしてイベント全体を振り返る楽しさを通して、『画像を見る価値』をもっと高めていきたい。それが、EXILIM ALBUMのもうひとつのコンセプトなんです」
―― FR200と、最新ファームウェアを適用したFR100は、2台のカメラを同時にペアリングできるようになりましたが、この狙いは?
熊崎氏「FRシリーズとして最初に発売したFR10(2014年9月発売)のときから、お客さまのご要望としてはうかがっていたんです。それが今回のFR200で実現できたので、これを機にFR100もファームアップで対応しました。
カメラを2台ペアリングできる利点としては、FR200のカメラ部を2台使うことで、全天球映像を撮れることですね。前後、あるいは上下の全天周映像をEXILIM ALBUMやEXILIM 360 Viewerで合成すると、全天球映像になります。
FR200とFR100のカメラ部の組み合わせ、あるいはFR100のカメラ部×2 では、多視点から被写体を撮れるのが魅力ですね」
高山氏「たとえば、FR100のカメラ部を前方に向け、FR200のカメラ部は上に向けて同時撮影します。この2点の写真をEXILIM ALBUMのタイムラインに表示すれば、自分の視点と、そのとき周囲で起きていた状況を同時に見られます。これを1枚の画像に書き出してSNSにアップすると、より状況を理解してもらえる……と、そんな使い方を想定しています」
―― なるほど。自分視点の写真が1点だけより、はるかに臨場感が伝わりますよね。
熊崎氏「マルチカメラは使いどころがやや難しいかもしれませんが、使い方のイメージがつかめると、色々なアイディアが頭に浮かんできます。
FR100とFR200のカメラ部は単体でも発売されるので、ぜひカメラを買い足して全天球や多視点といった、マルチカメラならではの楽しさを味わっていただきたいですね」
FR100とFR200は、カメラ部のみ単体でも発売される。左側がFR100のカメラ部(EX-FR100CA)、右側がFR200のカメラ部(EX-FR200CA) |
FR100のカメラ部を前方に、FR200のカメラ部は上に向けて多視点同時撮影も可能 |
2016年は「VR元年」ともいわれる。VR技術に対応したアミューズメント機器や全天周・全天球カメラが注目を集める中、登場したFR200。それは一見、突然変異のように見えて、実は潜在的な市場ニーズを上手く汲み取っているといえそうだ。
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