ベンキューディスプレイに搭載された各機能の効果とは
続いて、液晶パネルと機能についてチェックしていきたい。「XR3501」には、これまでベンキューが培ってきたさまざまな映像技術が搭載されており、輝度やコントラストの設定とともにプリセットとして登録している。その中でも、ゲーマー向けに特化した機能が「Black eQualizer」と「色の鮮明さ(Color Vibrance)」だ。
「Black eQualizer」は、暗い場所の明るさを引き上げると同時に、明るい場所では輪郭を明確にし、ゲーム画面を見やすくする機能だ。「Black eQualizer」の数値を上げると輝度とコントラストが調整される。この機能が特に生かされるのは、FPSやMOBAといった対戦ゲームだろう。うまく調整すれば、暗闇に潜む相手プレーヤーを確実に発見することが可能となる。
「色の鮮明さ(Color Vibrance)」は、彩度を上げることで色を判別しやすくする機能だ。色を強調するとキャラクターの立体感が増し、背景との判別をつけやすくするなどの効果がある。また、チームに分かれるゲームであれば、敵味方の区別もつけやすくなりそうだ。この機能は中間値である10が基準となっており、0方向に下げると画面がモノクロに近づいていく。
このほか、アイケアの一環としてブルーライト低減モードも搭載している。液晶パネルからの青色波長をカットすることで、眼精疲労を減らすことができるこの機能は、0から10の間で設定が可能。ただし、この設定値を上げると青色がカットされていくため、画面は黄色味を帯びていく。色調にそれほどこだわる必要がない場合に利用するといいだろう。
なお、HDMIのレンジは初期設定でリミテッド(16-235)に設定されている。PCと接続する場合は、フルレンジ(0-255)に変更したほうがより広い階調を得ることができるだろう。ゲーム機を接続する場合は、ハードと設定値を合わせるのを忘れないようにしたい。
画像モードのプリセット値を見ていこう
最後に、画像モードのプリセット値による違いを確認していきたい。画像モードの変更は、すぐに行えるよう、カスタムキーの1番に割り振られている。ゲーム向け以外のモードを見てみると、「写真」では色温度が上がっていることがわかる。「動画」ではガンマ値が下がるのが目立った特徴。「sRGB」を選択した場合は、ガンマや色温度、Black eQualizerや色の鮮明さなどのカラー関連の操作がロックされる。
ゲーム向けの画像モードは、主にBlack eQualizerの値を変更した設定がプリセットされている。「ゲーマー1」「ゲーマー2」「ゲーマー3」となるに従い、暗所が見やすくなっていることがわかるだろう。一方で、全体的に画面が白っぽく変わっていく。ゲームによって効果が変わるため、うまく設定を使い分けたい。
sRGBを除く各画像モードの設定値は、いずれも変更が可能。プリセット値を元に、自分の使いやすい色と明るさを追い求めるといいだろう。もし元の設定値を忘れてしまっても、メニューから簡単に初期値へ戻せるため、まずはいろいろといじってみるのが良さそうだ。
臨場感だけじゃない! 使えるゲーミングディスプレイ
これまで発売されたアスペクト比21:9のウルトラワイド液晶ディスプレイは、どちらかというとデスクトップ領域の広さを生かしたり、映画やゲームの臨場感を味わうためのものだった。しかし「XR3501」は、高いリフレッシュレートを実現することで、広く大きな画面の迫力だけでなく、ゲームに"勝つ"ことを目的としたプレーヤーも導入を検討できる製品に仕上がっている。また、高リフレッシュレートは、目や三半規管への負担が少ないこともポイント。視界のほとんどを覆う大画面ゆえに、144Hzのリフレッシュレートは小型ディスプレイ以上に有効に左右するはずだ。
さて気になる「XR3501」の価格はといえば、2016年7月中旬現在、約10万円(税込)前後だ。安い! とは断言しにくいが、ウルトラワイドと高リフレッシュレートの両立という希少価値を考えれば、ある程度の値段は仕方がないだろう。35型というサイズなら3,440×1,440ドットの解像度があってもいいかなと思えるが、解像度が上がると液晶ディスプレイ自体の値段が高くなるだけでなく、グラフィックスカードの負担も重くなるわけで、必要な予算は大幅に上がってしまうだろう。そう考えれば、この解像度設定は悪くないのかもしれない。
折しも、この夏は新型GPUが多数発表された。こういったグラボならば、「XR3501」の魅力も最大限に発揮させられるはず。オンラインゲームの勝敗にこだわる方も、ゲームや動画の迫力を重視する方も、この夏はぜひ一度「XR3501」をチェックしてみてほしい。
Tomb Raider (C) Square Enix Ltd. 2016. Published by Square Enix Co., Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd.
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